専門は看護マネジメント学で、看護学生から新人看護師、中堅、看護管理者までの人財(人材)をどう育てどう活かすかを研究しています。学部長としてトップマネジメントも実践していて、毎日が充実しています。私は、学生や教員、現場のナースと一緒に学びあうのが大好きです。誰とでもその話に心を傾け聴くことで新しい気づきがあります。看護は人々がどう生きていきたいかを知り、それが可能となるよう健康生活を支援するものですから、唯一の正しい答えはありません。だからこそ、自分が何を大切にするのかをしっかりと考え、互いの強みを活かしあいながら、より良い方法を試行錯誤するプロセスを楽しみたいと思います。マネジメントについても、決まった通りではなく、未来を見据えて革新的な方法を創造する実践・学問として取り組み続けたいです。
「入学後すぐに始まる『機能看護学:セルフマネジメント』では、グループ学修により徹底的に考え抜くことが求められます。“ケアの専門職には自律して考え責任を果たそうとする姿勢と、人々と協働して取り組むスキルが不可欠”だからです。毎回90分のワーク終了時には、人生で一番考えた!という感想もあるほど。そんな学生を複数の教員でファシリテートし、先輩ナースの経験談等も教材とし、支えています。『ひとりではやり抜けなかった課題を、他者と協働したからこそ達成できた経験をし、看護ケアの本質を理解してほしい』授業です」。
悩むことは苦しいけれど、人を成長させるのも確かです。長い人生を日々楽しみ時々悩んで生きていくには、若いころにきちんと悩んでおくことが役立ちます。大学は安心して悩むことのできる場所。お待ちしています!
千葉大学看護学部卒業。東京大学医学系研究科修了。博士(保健学)。東京医療保健大学千葉看護学部学部長・教授。厚生労働省医道審議会保健師助産師看護師分科会委員。認定看護管理者セカンド・サード研修講師。共著に『新人看護職員研修ナビゲート』『看護師特定行為研修 特定行為実践』など、論文に『異業種経験のある新卒看護師の職場適応と燃え尽きとの関連』など、講演に『問題解決意欲を育む学習支援方法の探索』など多数。