地域との連携を深め、地域の医療と介護を見守る社会福祉士として病院で活躍する井尾さんに、大分県で学び、働くことの今とこれからについて、お話を聞きました。
問合せや相談ごとの記録などパソコンを使って事務作業を行います
在学中は福祉や心理学を学び、ボランティア活動にも参加しました
在学中の授業で、校外に出て、歩きながらその地域がどのように発展していったか、歴史的な面を先生が話しながら学ぶ授業がありました。別府の街の成り立ちや特長、同じ別府でも高齢者が特に多い地域、比較的若い人が住み生産世代が多い地域と特色があり、それは別府の発展の歴史と少なからず関係もあります。そういった背景を学んできたので「地元で働き、地元の人を支援する」という意味で大きく活きていると思います。
さまざまな部署の担当者と患者さんの支援方法を話し合います
病院事務長に活動報告を行います
働いている病院の立地もそうですが、地域のかかりつけ病院という特徴もあるためこの地域に住んでいる患者さんと関わることが多いです。高齢者が特に多く支援する内容といえば介護の事が多いです。高齢化に伴う介護の問題などなかなか厳しい問題に向き合うことが多い仕事ではありますが、それもまた地方の大分県が抱えている問題であり、そこに住む人間として少しでも解決できるように働いているというやりがいもあります。
中村病院のある地域は別府市の中でも高齢化率が高い地域です。入院患者さんの退院支援を行なう際に「家で何とか生活していました」と話してくれる患者さんも多く、入院する前にもう少し早く、予防的に介護サービスが利用できていたらと思うことが多くあります。今後は入院患者さんだけでなく、外来のかかりつけ患者さんにも積極的に介入して患者さんやご家族が安心して生活できる手助けや助言ができたらなと思っています。
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