埼玉県の公立小学校で、4年生の担任を務めています。子どもたちと長い時間を一緒に過ごし、成長していく姿を見守れることが一番の魅力です。4年生は学力や体力に差が出てくる時期なので、テレビでスライドショーを見せたり、割り算につまづいている子に九九の表を渡したり、鉄棒の授業では上手な子にお手本になってもらうなど、理解しやすいように様々な工夫をしています。授業準備は大変ですが、子どもたちが「できた!」「わかった!」と明るい表情を見せてくれた時の達成感は格別です。教員になって初めての学期の終わりに、子どもたちが「先生、大好き!」と書いた手紙をくれた時は、このクラスに出会えて良かったと心から感じました。
2年間で保育士〈国〉・幼稚園教諭〈国〉・小学校教諭〈国〉の資格・免許状を取得し、いち早く教育の現場に出るために、地元の北海道を離れ川短に入学しました。月曜日から金曜日まで授業がぎっしり詰まっている上に、放課後には教員採用試験対策講座も受講していたので、学生生活は想像以上に大変でした。しかし、その経験があったからこそ、いま子どもたちに一番近い存在でありながら、先生として信頼を得ることができているのだと思います。また、保育園や幼稚園で実習を経験したことも大きな強みになりました。就学前の子どもたちと接したことで身についた「誰にでも理解しやすい言葉で説明する力」は、授業をする上でとても役立っています。
母が公立保育士だったので、小さい頃から子どもと関わる仕事を身近に感じていました。小学校教諭に興味を持ち始めたのは、中学校3年生の時。友人関係などの悩みを、小学校6年生の時担任だった先生に相談したことで解決できたのがきっかけでした。私もその先生のように、子どもたちが卒業した後も心の支えであり続けられる先生になることが夢です。1年目の今は、教員として経験を積み、自信をつけることが一番の目標です。教材に関する知識をもっと深め、ベテランの先生方の授業をよく見て、わかりやすい授業ができる力を身につけたいです。そして自らも学び続ける姿勢を忘れず、教員として生涯成長し続けていきたいと思っています。
草加市立瀬崎小学校 勤務/こども学科/2022年3月卒/20歳という若さで教壇に立った田澤さん。子どもたちと接する上で、年齢が近いことは大きなメリットになっているという。「子どもたちが姉のように気軽に話しかけてくれるので、休み時間も一緒に遊んだり、私の地元の話をしたりして盛り上がっています。ときどき『JKと話しているみたい』と言われるんですよ(笑)」と楽しそうに語ってくれた。