大阪キタに位置する、レトロでおしゃれな街並みが若者に人気の中崎町。自宅の1Fを改装しカウンター5席の完全予約制レストランを始めて4年。イタリア料理店ではありますが本場のレシピそのままではなく、身近な旬の食材を使って日本人の口にあう味わいに仕上げた、プロフェッショナルかつオンリーワンな料理でのおもてなしにこだわっています。同じ食材を使った同じ日のコースでも、お客様ごとに異なる料理を用意するなど、仕込みの段階からその方のためだけのおもてなしはスタート。「Mさんの料理が食べたい」と何度も足を運んでくれるリピータ―も多く、喜んでいただけて嬉しいだけでなく、いつもお客様に支えられ、元気をもらっています。
クリエイティブな仕事に興味があったことと、高校生の頃、家族の食事作りをよく行なっており材料や献立までこだわっていた経験もあって、調理の仕事に魅力を感じました。DAICHOを選んだ理由は、調理師と製菓衛生師の国家資格を両方取得できるWライセンスシステムがあったことと、毎日実習があり、適正な学費設定だったこと。和食、洋食、中華、製菓やパンなど、それぞれの授業や実習を担当される先生方も、みなさんそれぞれに個性的で素晴らしく、在学中は幅広く学ぶことができました。卒業後はイタリアンレストランに就職。独立前にシェフとして勤務していたお店ではミシュランに掲載されるなど、シェフとしてはかなり頑張って腕を磨きました。
シェフとしてのキャリアは17年。仕事を続けながら結婚もし、今は子育てとお店の経営を両立中。それができているのも、家族の支えがあればこそ。普通の幸せも享受しながら、仕事にも邁進するのが理想だったので、それが叶った今は、この状態を少しでも長くバランスよく継続していくのが目標です。どんな時も家族の幸せを一番に考え、自分の周りの現状と調和しながら料理の仕事を続けたい。ビジネススキルを上げる、スターシェフとして活躍、海外出店、両親が住む故郷で開業…。自分らしく柔軟な未来を想いながら、いつでも羽ばたけるよう力を溜め、これから世に出る女性シェフのロールモデルとなれるよう頑張りたいです。
CASA HOMS 勤務/Wライセンスシステム 卒/2003年卒/三重県出身。進学を機に大阪暮らしをスタート。学生時代はパリでの短期留学も経験した。現在は、完全予約制の隠れ家イタリアンレストランを運営しつつ、手打ちパスタやイタリア料理の教室も開講。出汁の旨みや素材本来の味わいを大切にした独創性あふれるお料理と明るい人柄、テンポのいい絶妙な話芸で、お客様や生徒さんはもちろん、出会う人みんなを魅了している。「人間性を磨くことは、技術を磨くこと以上に大事。気持ちの良い挨拶とか立ち振る舞いとかを意識するだけで、運も向いてくるような気がします」