「キレイになってほしい」「かっこよくなってもらいたい」。この気持ちを常に抱きながら、美容師として歩んできました。お客様が思い描いていた姿よりもさらに上へ――。プロとして、そんなサービスを心がけています。だからこそ、大きなやりがいを感じるのは、カットを終え、鏡を見たお客様の表情がパッと明るくなった瞬間です。なぜなら、それはワンランク上のきれい・かっこいいを実現できた証明だから。もちろん、「ありがとう」などの感謝の言葉もうれしいのですが、素直な喜びの表情が垣間見えることが、私にとって何よりも達成感を感じる瞬間です。その表情に出会うと、さらに上を目指そうという向上心も自然と高まります。
専門学校時代は、ベースとなる技術を身につけたり、座学で知識を深めたり、実習で経験を重ねたりと、美容師国家資格取得を目標に幅広い勉強に打ち込みました。プロとして働く今、改めて強く思うのは座学の授業の大切さです。美容師を目指す時、どうしても腕を磨くことばかりに目が向きがちですが、技術は働きながらでも進化させていくことはできます。対して、美容の知識をしっかりと学ぶ環境としては学校が最適な場所と言えます。例えば、髪の毛の構造について知識として身につけたことが、薬剤や新しいパーマ剤を使う際に大きく役立っています。皆さん、座学の勉強もとても大切ですよ。
「美容分野に進みたい」という夢があるならば、絶対に美容師国家資格を取得しておくことをオススメします。だからこそ、学校選びの際は国家資格合格率もチェックしてください。1%でも高いところがいいと思います。また、美容師国家資格取得に向けた学びは全国どの学校も共通しています。ならば、少人数制かどうかも選択肢の一つになるはず。一人ひとりと向き合い、しっかりと日々のスキルアップをきめ細かくサポートしてくれる学校がいいですよ。私にとって、これらのポイントが当てはまったのが臼井学園でした。美容師には、コミュニケーション能力やサービス精神も重要です。学生時代はぜひ、これらの力を磨くことにも努めてください。
salon du the Sorelle勤務/ビューティーアート学科(現美容学科)/富山デザイン・ビューティー専門学校(現臼井美容学校)卒業。現在、salon du the Sorelleに勤務。美容師として現場に立ちながら、富山や東京に展開する複数店舗のマネジメントも担っています。