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イラストレーターの歴史を知ろう

イラストレーターの歴史を知ろう

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イラストレーターという仕事には、どんな変遷をたどった歴史があり、今に至っているのでしょうか。過去から現在にいたる流れを見ていきましょう。

イラストレーションの歴史

「イラストレーション」(Illustration)の語源は、「照らす」(Illumination)という言葉にあるといわれ、暗闇を照らす、つまり「わかりにくいものをわかりやすくする」という意味をもっています。識字率が低い時代、文字に頼らず、意味を伝達するために、重要なツールがイラストだったのです。
 イラストの始まりは、先史時代の洞くつの壁画だと考えられています。その後15世紀に印刷技術が発明されると、新聞や本を大量生産できるようになり、そこで使われるイラストの需要が一気に高まりました。
 19世紀のヨーロッパではさらに印刷技術が進み、ポスターが登場。ますますイラストの商業化、大衆化が進みます。イラストを描く人、つまりイラストレーターも多く輩出され、アルフォンス・ミュシャ、ロートレックといった現在でも有名な作家が誕生しています。
 20世紀初頭以降、アメリカでもイラストレーションの黄金期を迎え、ジェームズ・モンゴメリー・フラッグ、ノーマン・ロックウェルといった著名な作家が数多く活躍しました。
 日本では、1960年代にグラフィックデザインから独立した「イラストレーター」という職業が認知されるようになりました。1964年、宇野亜喜良、和田誠、横尾忠則らがイラストレーターズクラブを設立すると、世の中にイラストレーターブームが起こっています。その後、雑誌やテレビの黄金時代を迎え、イラストレーターの仕事の幅も広がっていきました。
 1990年代に入ると、イラストのデジタル化が始まります。修正に強いデジタルは、あっという間に業界内で主流となりました。

イラストレーターと画家の違い

ところで、イラストレーターと同じく、絵を描く職業に「画家」があります。画家とイラストレーターは何が違うのでしょうか。
 その答えは、千差万別ですが、ひとつには希少価値の問題があります。
 画家の場合は、作品の点数が少ないほど価値が上がります。だからどんどんコピーして配るなどということはありませんし、ニセモノという問題も出てくるわけです。
 一方イラストレーターの場合は、作品が世間に広くいきわたり、多くの人の目に触れるほど良いのです。
 また、描く目的の違いもあるでしょう。
 画家は、注文に応じて描くこともありますが、基本的には自分が描きたいものを追求していくスタイルです。
 イラストレーターは、商業目的に描かれるものです。個人的な作家性を求めるよりは、お客さんの要望に沿った作品を仕上げることが第一優先なのです。

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