歯科技工士の1日のスケジュール【スタディサプリ進路】

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歯科技工士が勤務するのは歯科技工所か歯科医院内です。どのような場所に勤務しても、基本的には歯科医師から依頼された入れ歯やかぶせものなどを制作することに変わりはありません。ここでは、歯科技工所に勤務する歯科技工士と、歯科医院に勤務する歯科技工士、それぞれの1日の流れを見ていきましょう。

歯科技工所に勤務する歯科技工士

歯科技工所に勤務する1日のスケジュール

10：00　出勤
ラボと呼ばれる歯科技工所に出勤すると、まずはスタッフ全員で床に掃除機をかけたり、流しをきれいにしたりするなど掃除を行います。
10：30　午前中の作業開始
午前中は、患者から取ったアルジネートという素材の歯型から、その患者の歯の模型を作ります。患者から取った歯型に石膏を流し込み固めていきます。
13：00～14：00　休憩時間
休憩時間には各自自由に過ごしていることが多いです。
14：00　午後の作業開始
午前中に作成した歯型をていねいに成型して仕上げていきます。さらに、その歯型に合わせて必要とされる入れ歯やインプラント、かぶせものなどを作っていきます。同時に次の日に作成する分の模型作りを行う日もあります。
完成した技工物があれば、歯科医院に届けに行くこともあります。基本的にはどの歯科医院へも直接届けることが多いですが、場所が遠い歯科医院は基本的には郵送し、たまに顔を出す程度のこともあります。
こまめに届けに行くことで次の依頼をしてもらいやすいため、可能な限り届けに行くようにしています。
18：00　帰宅
基本的には依頼を受けたものは翌日までに仕上げ、納品するようにしています。急な依頼にも対応できるように余裕をもったスケジュールを意識しています。そのため、残業することはほとんどなく、18時には帰宅します。
ごくまれに、納期が迫っていると残業をするときもあります。

歯科医院に勤務する歯科技工士

歯科医院に勤務する歯科技工士は、院内ラボと呼ばれる歯科医院内に併設された技工所に出勤します。
8：00　出勤
歯医者や衛生士など、スタッフ全員で朝のミーティングを行います。
その日に来院する患者の確認や、状態をスタッフ全員で把握しておきます。
歯科技工士もどのような順番で技工物を制作するかのスケジュール確認を行います。
8：30　診療開始
診療が始まると、随時歯科医師から技工物の作成依頼が入ります。
歯科技工所との違いは、技工物以外にも、調子の悪い入れ歯の修理などの、ちょっとした細かい修理を頼まれることがあることです。歯科医院に勤務する歯科技工士はこういったちょっとした細かい修理も仕事のうちです。
また、患者に対し“印象“と呼ばれる、ピンク色の素材で患者の歯の型取りをする作業を歯科助手などに代わって行うこともあります。
18：00帰宅
歯科医院に勤務する歯科技工士も、よほどのことがない限り残業はありません。
1年めの新人などのように、スキル不足で納期に間に合わせることができなかったりすると残業をしなければならないこともあります。

取材協力

太田亮太

G.G. Dental Laboratory 高校までテニス一筋で過ごす。大学進学の際にスポーツ推薦を得ていたが、入れる学部が限られていたため、将来を真剣に考えたときに、人と異なる仕事がしたいと思うようになる。その際に、たまたま知った歯科技工士という職業に興味を持ち、スポーツ推薦を辞退し、歯科技工士になる。

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