学生時代に学んだ技術が今の仕事に活かされています
アーティストのライブ衣装や、雑誌企画の衣装とアートディレクションなど、「衣装」の枠を飛び越えて幅広く活躍できる仕事です。デザインをするうえでテーマや制限はありますが、それが自身の中からではなく他者からの要望として存在するという意味で、新たな視点や気づきと出会うことも多いですね。一方で「大門さんの感性に任せますね」と言っていただけると、自分のテイストみたいなものが伝わっている気がして嬉しいです。衣装を発表する際にはメークも照明も必要で、そこに音楽がつくかもしれないし、空間美術が発生するかもしれない。衣装ひとつから始まる大きな可能性の中で、オリジナリティを追求していきたいです。
大学3年生の時、1年間ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)に留学したのを機に、将来は表現者としてフリーでやっていこうと心に決めました。ただ、そのためには自分という人間を理解してもらうための作品がもっと必要だと感じ、卒業後はBFGU(文化ファッション大学院大学)に進学。作品づくりに取り組みながら、フリーの活動を始めました。
2016年には「海の世界」をテーマにした個展を開催
国際ファッション文化学科では映画・舞台衣装デザイナーコースで学びました。当時経験した課題はいまの仕事にも通じています。機能性を考えて衣装をつくる課題では、バレエの衣装を製作。手の可動域を考えたり、着替えやすさを考慮したり、着る側の視点に立ったデザインを経験していたので、要望や用途にあわせて衣装をデザインするいまの仕事に大いに役立っています。学生時代に身につけたベーシックな技術や知識が、いまの私の表現を支えてくれています。
パジャマ型のアイドルユニットのライブ衣装も手がける
衣装デザイナー(フリーランス)/現代文化学部(2020年4月入学生より「国際文化学部」に名称変更) 国際ファッション文化学科 卒/2013年卒
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