
料理を作るのは楽しく、「おいしい」という言葉が喜び
パリにあるヤニック・アレノ・グループの総料理長として、新規オープン店舗の料理開発や現地での店舗立ち上げ、全世界にある約20店舗のチェック、また国内外のイベントに出張して料理を作ったり、普段パリにいるときには、パリの店舗の料理開発をしています。やりがいを感じる瞬間は、苦労して開発を進めた料理をお客様に提供できたとき。旬の最も良い食材を好きなだけ使って試作ができるのも、非常に楽しい仕事をしているなと実感しています。いつかは、自分の名前が表に出るレストランをやりたいと考えていますが、今は100年以上前に記されたフランス料理のバイブル「ル・ギード・キュリネール」にある料理の再現完成を目指しています。
私の家は両親が共働きだったため、祖母がよく料理を作ってくれていました。私が料理を作ると、家族が「美味しい」と言って喜んでくれるのがとても嬉しく、それが料理の道を志すきっかけの一つになったと思います。また当時を振り返ると、家には料理に関する漫画がいろいろあったり、テレビでは料理番組が流行っていたりと、料理に関心が向きやすい環境でもありました。また高校に辻学園調理・製菓専門学校のパンフレットがあったのも、この世界に進む縁だったように感じています。

モナコ国王のチャリティーディナーを手掛けました
私が初めてフランスを訪れたのは、専門学校に在学中のこと。辻調グループフランス校に半年ほど留学したのですが、フランス語を話せるわけではなかったので、まず言葉の面で苦労しました。今は時代が変わり、フランスに渡ること自体は簡単にできるようになっています。ただ、将来フランスで料理を学びたいと思うなら、まずは日本でフランス語を習得することをオススメします。チームとして周囲とコミュニケーションを取るためには、フランス語でのやりとりが欠かせません。また上の立場になれば、フランス語で部下に指示しなければなりません。ある程度の語学力を身につけてから、フランスに渡るのがいいと思います。

シンガポールで料理を提供している一コマ

ヤニック・アレノ・グループ 勤務/上級調理師科/1996年卒/パリを拠点に、世界で高い評価を受けているヤニック・アレノ・グループのエグゼクティブ・シェフを務めている廻神さん。全世界に展開するグループの店舗の品質管理や新規オープンの立ち上げ、料理開発などを統括するだけでなく、SNSでフランス料理の基礎をわかりやすく解説するなど、活躍の場は多岐にわたっている。
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