3~10月はプロ野球独立リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブでトレーナー兼マネージャーとして、11~2月はにしあらい整形外科で理学療法士として働いています。チームでは、主にトレーニングメニューの作成や指導、試合中のアクシデント対応、リハビリ、メンタルサポート、選手のデータ管理などを行っています。チームの一員として、試合に多く勝ち、優勝の喜びをサポーターの皆さんと分かち合えることが何より嬉しい瞬間です。そのために、選手を最高の状態で試合に送り出せるよう、コンディションやメンタルの準備、対戦相手のデータ集計などに日々尽力しています。目指すは長期離脱者ゼロ、優勝、選手のドラフト指名です!
小さな頃から野球漬けの日々。進路も野球か理学療法士かで悩みましたが、野球をやりながら理学療法士を目指せる群馬パース大学を選びました。野球人生では常にケガがついて回り手術も経験。大学の野球部に所属しプレーすることで、スポーツ障害予防について身をもって修得できたことが大きな成果です。大学では、トレーナーズサークルでトレーナーの知識を学び、サポートに携わることができました。そこで学んだことを生かして在学中から色々な環境でトレーナーとして経験を積みました。社会人としての心構えも大学の先生や野球部の先輩から学び、理学療法士の知識を生かせるスポーツトレーナーになることができました。
自分が常にケガと付き合う野球人生を歩んできたことで、選手には「ケガなく好きなスポーツに打ち込んでもらいたい」という気持ちが芽生えたことがきっかけです。理学療法士を選んだのは、ケガのケアだけでなく、動作を学び、ケガをさせずにパフォーマンスを発揮できるような関わり方をしていきたいと思ったからです。毎日選手全員からアンケートを回収してコンディションを把握。不調を見逃さないように気をつけ、メニューを調整しています。ケガをしない身体の使い方をするために、一人ひとりの動作分析を行い、根拠をもって選手に説明することが必要で、選手との信頼関係を築くことを大切にしています。
新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ/にしあらい整形外科所属/保健科学部 理学療法学科(2021年4月より保健科学部からリハビリテーション学部に名称変更)/2016年3月卒/新座柳瀬高等学校出身。少年野球から大学まで野球に没頭してきた中村さん。理学療法士の国家資格以外に、救急法やテーピング等の資格も持つ。勤務している都内の整形外科では、痛みで不安を抱える患者さんのリハビリを行っているほか、予防にも力を入れて取り組んでいる。チームではマネージャーも兼務しており、スケジュールや遠征の管理、相手球団との連絡業務、選手のマネジメントや取材対応、備品管理、データの集計・分析など、幅広くチーム運営に携わっている。