総合型選抜とは?AO入試からどう変わった? 学校推薦型選抜との違いは? 特徴や流れを解説

一般選抜、学校推薦型選抜と並ぶ入試方法である総合型選抜。

かつてはAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)と呼ばれていたが、2021年度入試(2021年4月入学者を選抜する入試)から、名称と共に中身も変わった。

なお、同時に以前の一般入試は一般選抜に、推薦入試は学校推薦型選抜に名称が変わっている。
 
AO入試については、何となく「学力が問われない試験でしょ?」「推薦入試と似たような入試では?」といったイメージをもっている人も多いのでは?
 
では、総合型選抜はどんな選抜方法なのか、また、AO入試からどう変わったのか、学校推薦型選抜や一般選抜とはどこが違うのか、AO入試・総合型選抜の豊富な指導実績をもつスタディサプリ講師の神崎史彦先生に、押さえておきたいポイントを基礎から解説してもらおう!
【今回教えてくれたのは…】

神﨑史彦先生
総合型・学校推薦型選抜専門塾「カンザキジュク」、カンザキメソッド代表。スタディサプリ講師。
全国各地の高校や大学にて(年間60校以上)、志望理由書・自己推薦書・小論文・面接対策の講義・講演を担当し、延べ10万人以上が聴講。 『ゼロから1ヵ月で受かる 小論文のルールブック』『同 面接のルールブック』『カンザキメソッドで決める!志望理由書のルール【文系編】』『同【理系編】』など著書多数。

総合型選抜とは?

総合型選抜について押さえておきたいポイントを基礎から解説!学校推薦型選抜や一般選抜との違い

※総合型選抜とはどんな入試方法?

総合型選抜とは、受験生の学ぶ力を総合的に評価・判断する選抜方式のことを言う。

いわゆるペーパーテストの点数だけで評価するのではなく、知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びへの意欲や人間性などを多面的に見ていくのが特徴だ。

大学が「求める学生像」に合致する人物を選抜する入試制度

文部科学省が毎年まとめている「国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、2020年度にAO入試で大学に入学した人の割合は全体の10.4%(名称変更前の調査)。
 
私立大学の86.0%、国立大学の73.2%で実施されており、今や代表的な入試方法の一つ。

この傾向はもちろん総合型選抜になっても続いていくと見られている。
 
では、そもそも総合型選抜とはどのような入試なのだろうか?学校推薦型選抜や一般選抜とはどう違うのだろうか?
大学はそれぞれに『どのような学生に入学してほしいか』をアドミッションポリシーとして掲げています。
 
面接などを通して人物を評価することによって、このアドミッションポリシーに合致する人物を選抜するのが総合型選抜です。

この点は旧AO入試と変わりはありません。
 
学力試験が中心の一般選抜では、大学側が求めている学生像に合致するかどうかまではわかりませんし、学校推薦型選抜はあくまで高校が推薦する学生を受け入れる入試制度。
 
ですから、総合型選抜と学校推薦型選抜・一般選抜とでは、入試のねらいや選考のポイントが明確に違うのです」

 

総合型選抜と一般選抜との違い

では、総合型選抜と一般選抜は、どこが違うのだろうか?
「一般選抜は、大学・学部によっては面接や口頭試験があるところもありますが、学科試験が評価の中心になる試験です。

それに対して総合型選抜は、志望理由書や調査書といった書類審査、小論文や共通テストなどの学力試験、面接など、さまざまな切り口から受験生を見ていきます。」

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総合型選抜と旧AO入試との違い

総合型選抜は、以前は「AO入試」という名称だった。
名前が変わったことで、どのような変化があったのだろうか。
AO入試は、従来の学力試験一辺倒だった大学入試において、「どのような学生に入学してほしいか」という大学のアドミッション・ポリシーに合う人物を選抜する新しい方式として始まりました。

ところが、多くの大学・学部に広がるなかで「学力を問われない入試」というイメージがついてしまい、また、実際にそのような大学・学部も出てきました。

そこで、学力も含めて総合的に見ていこうと再定義されたのが、総合型選抜です。

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アドミッションポリシーとは?

総合型選抜について押さえておきたいポイントを基礎から解説!学校推薦型選抜や一般選抜との違い

身につけておいてほしい能力などが挙げられている

アドミッションポリシーの中身は大学によってさまざま。
 
例えば、「課題を発見し、解決する力」「他人と協働する力」「主体的・自律的に行動する力」など、「どんな力をもっていてほしいか」が書かれていることもあれば、「地域社会の発展に貢献したい人」「グローバル社会での活躍を志す人」のように将来の目標に関することが書かれていることもある。
 
さらに、学問分野への興味・関心や、志望分野に関連する特定のスキル、取得資格、語学検定の級・スコアなどが求められる場合もある。
「AO入試を受験するにあたって大切なのは、志望大学・学部・学科のアドミッションポリシーをまずはしっかり読み込むことです。
 
なかには、抽象的な表現で書かれていて、高校生が一人で読んでも正確に理解しづらいアドミッションポリシーもあります。
 
ですから、オープンキャンパスの際、大学の先生に、『ここの部分は具体的にはどのような能力のことを指しているのですか?』『実際にはどのレベルまで求められるのですか?』など、わからないことを質問して、疑問点をクリアにしておくといいでしょう。
 
高校の先生に相談してみるのもいいかもしれません」
しっかりとアドミッションポリシーの中身を理解して、自分がそれを満たしているかどうか、または、満たすために受験までに何をすればいいかを確認することが、総合型選抜にチャレンジする際の最初のステップになる。

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総合型選抜の選考方法は?

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総合型選抜で課される試験とは?

基本は書類選考&面接&小論文。国立は大学入学共通テストを課すところも

総合型選抜は、志望理由書・調査書などの書類選考と面接、小論文によって選抜が行われるのが基本。
 
ただし、大学によって選考方法に特色があることも少なくない。
 
学力試験が課されることもあるし、面接で志望分野に関連する知識が問われることも。

また、プレゼンテーションやグループディスカッション、フィールドワークなどが課される大学もある。

なお、文部科学省はAO入試から総合型選抜への変更に当たって、以下の点を各大学に求める改善点として挙げている。

・調査書等の出願書類だけでなく、(1)各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)、もしくは(2)「大学入学共通テスト」の少なくともいずれか1つの活用を必須化すること。

・志願者本人の記載する資料(例:活動報告書、入学希望理由書、学修計画書等)を積極的に活用すること。

 
つまり何らかのかたちで学力を測ることが条件になったということ。

「AO=学力が問われない」と誤解している人は注意が必要だ。
「私立大学では学力試験が課されることはあまりないですが、国立大学では大学入学共通テストを課すところも多いですね。

では、私立では学力は問われないのかというと、そういうわけでもありません。

上記の文部科学省の定義では、学力を測る方法として、小論文やプレゼンテーション、口頭試問なども入っています。

つまり、形式上の選抜方法は旧AO入試と同じという大学も多いのですが、小論文や口頭試問で知識がしっかりと問われるようになったケースが目立つのです。

これは総合型選抜になったことによる大きな変化の一つといえるでしょう。
 
また、国立大学の総合型選抜は、一般選抜より多くの対策が必要になりますから、決してラクな入試制度とはいえません」
ただし、私立のなかには旧AO入試と中身もそれほど変わっていないケースもある。

一口に総合型選抜といっても、選考方法は大学によって大きな違いがあることに注意しておこう。

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総合型選抜はだれでも出願できるが、大学による違いもある

総合型選抜は、学校長の推薦が必須の学校推薦型選抜とは異なり、出願条件を満たせば誰でも出願ができる。

出願条件は大学・学部によりさまざまだが、一定以上の学校の成績(評定)や英語資格などが求められることもある。
「学校推薦型選抜では、例えば、「全体の評定平均3.5以上」といったように高校1年から高校3年1学期までの評定平均が出願条件として指定されることが多い。

それに対して、総合型選抜は、あまり厳密に出願条件を定めず、多くの受験生に門戸を開いている大学が目立ちます。
 
とはいえ、出願条件として評定平均が指定されている大学や、高校での履修科目が指定されている大学などもあるので、しっかりと確認しておく必要がありますね。
 
なかには語学検定の級・スコアを出願条件としている大学もあります

評定平均について知ろう

「評定平均とは、全科目の成績(5段階)を足し合わせ、科目数で割った数値です。

高校1年から高校3年の1学期までの成績を対象として算出するので、高い評定平均を取るには1年次から学校の勉強に真面目に取り組むことが大切です」
評定平均は、小数点以下第2位を四捨五入するため、3.7や4.6といった数で表される。

高校の成績評価が10段階の場合の5段階への直し方は、学校ごとに定められた換算基準により異なるので注意が必要。

例えば、10段階のうち9と10が5になる学校もあれば、8、9、10が5になる学校も。

なお、全教科の評定平均のほか、教科ごとの評定平均もある。

また、大学・短大によっては、A・B・C・D・Eの5段階で評価する学習成績概評で基準を示していることもある。

評定平均と学習成績概評の関係は以下の通り。

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総合型選抜のスケジュールは早ければ6月ころからスタートする

総合型選抜について押さえておきたいポイントを基礎から解説!学校推薦型選抜や一般選抜との違い

※総合型選抜はいつからスタートする?

総合型選抜の出願開始は、9月1日以降と定められている。
 
ただし、学校推薦型選抜や一般選抜ほど入試日程が特定の時期に集中しておらず、大学によってさまざま。
 
9月から年明けの2月ころまで、複数回の入試日程を設けている大学も少なくない。
出願前に『エントリー』が必要な大学が多いのもポイントの一つですね。
 
エントリーとは、総合型選抜を受験する手続きのようなもので、早ければ6月ころからスタートします。
 

志望理由などを記入したエントリーシートを提出し、それに基づいて出願前に面談を行う大学もあります。

エントリーシート提出と同時に課題提出などが求められるケースもありますね」

エントリーも含めて考えると、総合型選抜は、学校推薦型選抜や一般選抜と比べて動き出すのが早い。
 
前述のように、オープンキャンパス参加が出願条件となる大学もあるので、夏休み前には志望校を検討しておく必要がある。

総合型選抜に向いているのは「問い」を立て思考を深めていける人

「部活、探究、ボランティアなど高校でアクティブに活動している人は、確かに志望理由書や調査書に書くことは増えるでしょう。

注意してほしいのが、『自分はこんなことをしました、以上!』という活動報告で終わってしまうこと。

大事なのは、『その活動を通して自分はどんなこと考え、感じたか。どんなことに気づいたか。今後、どうしていきたいか…』と深めていくことです。

深めていく過程で生まれるのが「問い』です。

自分のなかに『問い』を立て、それについて思考を深めていける人、一歩踏み出して行動できる人は、総合型選抜に向いていると言えるでしょう。

総合型選抜のメリット・デメリット

受験生にとって気になるのが、総合型選抜のメリット、そしてデメリット。

どんなところに気をつければいいのだろうか?

総合型選抜のメリット

◆受験機会が増える

「総合型選抜は出願・選抜時期が早く、たとえ総合型選抜で不合格でも一般選抜という道が残されています。

そのため、チャンスを増やすために受けるという戦略もアリです

ただし、専願のみなのか併願も可能なのか、事前にしっかりと確認しておく必要があります。」

◆準備や対策を通してキャリアデザインができる

「総合型選抜の出願書類の作成や面接対策などを通して、志望動機や大学で何をしたいかについて深める機会があるため、受験を通してキャリアデザインができるのもメリットです。」

◆自分の得意・強みを活かせる

「自分自身の「得意」「強み」が評価の対象になるのも総合型選抜のメリットです。

そのためにも、深い自己分析が重要になります」

総合型選抜のデメリット

◆スイッチが入るのが遅い受験生は不利

「総合型選抜では、これまでの積み上げが総合的に評価されるため、高校3年生になって急に対策をしても間に合いません。

スイッチが入るのが遅いタイプの人は、一般選抜の方が向いていると言えるでしょう。」

◆一般選抜の対策に影響が出る

一般選抜を目指しつつ総合型選抜も受ける…というケースでは、どちらの対策も中途半端になってしまう可能性があります。

受験機会が増えるというメリットは、デメリットにもなり得るということです」
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Q. 総合型選抜対策のポイントは?

※どんな対策をすればいいのだろう?

A. 学びたいテーマについて自分なりに探究を深めることが最大の対策!
書類審査、面接、小論文という選考方法は学校推薦型選抜とよく似ているが、一般的に、学校推薦型選抜では、評定平均など高校時代の実績が問われる比重が高いのに対して、総合型選抜では、志望分野に関する学習への意欲など、入学後の学びに関連する部分が問われる比重が高い。
「そのため、学びたい分野について、関心をもつようになったきっかけ、今までに探究してきたこと、探究の過程で発見した課題、その課題に大学でどのように取り組んでいきたいかなどを、自分を軸とした一連のストーリーとしてしっかりと書き、語れるようにしておくことが大切です。
 
志望理由書と面接で話すことの整合性もチェックされるので、付け焼き刃で志望理由書だけうまくまとめてもダメ。

本当にその分野に関心を深めていなければ、面接でボロが出てしまいます
そう考えると、ゼロから短期集中で総合型選抜対策をするのは簡単ではない。
 
もともと学びたいテーマが明確にあって、自分なりにじっくり探究を続けてきた人にこそ向いている入試といえる。
「しっかりと準備をするには、高校2年の夏には志望校や学部・学科をある程度決めて、オープンキャンパスに参加するのが理想ですね。
 
そこで大学での学びやアドミッションポリシーについて理解を深め、自分の学びたいテーマも大まかに見えてくれば、探究の時間は十分にあります。
 
小論文や面接のテクニックを習得するだけなら入試直前の1カ月程度でも間に合いますが、重要なのはその中身。

探究が浅い人は、テクニックだけがあったところで、書くことも語ることも浅くなってしまいます」
ちなみに、探究を深めれば深めるほど、社会的な課題解決の難しさなどを実感し、モヤモヤ感が高まっていくもの。
 
実はこの気持ちが大切なのだと神崎先生。
「大学へはこのモヤモヤ感を解決するために行くわけですから。

志望理由書の段階で安易に結論を出してスッキリしてしまうほうが考えもの。探究が浅い証拠です。

自分の中に育ったモヤモヤ感を大切にし、それを大学での学びに結びつけていきましょう

 

Q. 資格や検定は評価の対象になる?

総合型選抜について押さえておきたいポイントを基礎から解説!学校推薦型選抜や一般選抜との違い

※英検やTOEIC(R)テストのスコアは評価される?

A. 語学検定を評価の対象とする大学が多くなっている!
実用英語技能検定、TOEIC(R)テスト、TOEFL(R)テスト、GTECなどの語学検定をはじめ、学部・学科の学びに関係する資格・検定を評価の対象としている大学もあります。
 
特に語学検定を評価の対象とする大学・学部は増えていますね。

大学・学部によっては中国語など、英語以外の検定も評価の対象としており、その場合は級やスコアがそれほど高くなくても有利に働くこともあるようです」
いずれにしても、総合型選抜の評価項目・評価基準は大学によって異なるので、募集要項を早めにチェックしておくことが大切。
 
語学検定などは出願直前の短期間で級・スコアを一気に上げるのは難しいので、高校2年のうちから対策をしておくことも重要になる。

Q. 総合型選抜って併願は可能? もし総合型選抜に落ちたら?

A. 総合型選抜は専願が基本。不合格なら一般選抜で再挑戦する道も!
総合型選抜は、自由に併願ができる一般選抜とは違って専願が基本。
 
ただし、私立大学の中には他大学との併願を認めているところもある。
 
その場合も、「同じ大学内の他学部との併願は不可」などの条件が設けられていることも多いので、募集要項で確認しておきたい。
「落ちた場合にどうするかは、それまでの準備次第です。
 
一般選抜と両にらみで準備をしている受験生であれば、総合型選抜で不合格だった志望校に一般選抜でチャレンジすることもできます。
 
ただし、現実的には、私立大学の総合型選抜志望者は、学力試験対策をしていないことも多く、その場合、不合格となった秋以降に準備を始めても間に合いません。

そうなると、その時点で出願が間に合う他大学の総合型選抜を目指すことになりますね」
とはいえ、前述のように、総合型選抜でも学力が問われる傾向が強くなっている。

加えて、選択肢を広げておく意味でも、入学後に学力不足で授業についていけないといった事態を避ける意味でも、総合型選抜が第1志望であっても一般選抜対策はしておくのが理想だと神崎先生。
 
また、総合型選抜を複数回実施している大学・学部の場合、一度不合格となっても、再度総合型選抜でチャレンジすることも不可能ではない(実際に再挑戦して合格した人もいる!)。

ただし、志望理由や人物評価で不合格となっているのだとしたら、短期間で挽回するのは現実的にはそう簡単ではない。
 
現状の自分の実力をよく考えて、次の目標を冷静に検討することが必要だ。

Q. 志望校が公募制の学校推薦型選抜も総合型選抜も実施。どちらを受験したらいい?

総合型選抜について押さえておきたいポイントを基礎から解説!学校推薦型選抜や一般選抜との違い

※学校推薦型選抜と総合型選抜、どっちを選ぶ?

A. 倍率や出願条件、選考のポイントなどをチェックして有利なほうを選ぼう!
「大学によっては、同じ学部で学校推薦型選抜(公募制)も総合型選抜も実施していることがあります。
 
当然、自分にとってより合格しやすい入試制度を選択したほうがいいので、それぞれの過去の倍率、出願条件、選考のポイントなどをしっかり比較検討しましょう」
例えば、学校推薦型選抜では評定平均が指定されているが、総合型選抜では評定平均が指定されておらず、その代わりに別の条件が設けられていることもある。
 
その場合は、高校の成績に自信があれば学校推薦型選抜、指定された別の条件に自分が合致していれば総合型選抜という選択ができる。
 
なお、単純に倍率だけを比較して低いほうを選ぶのは危険。出願条件が厳しいから倍率が低いということもあるからだ。

自分にとって有利なほうを総合的に判断しよう。



※2021年5月取材時点の内容です。

文/伊藤敬太郎・笹原風花(2023年4月一部追記) 構成/黒川 安弥・寺崎彩乃(本誌)


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