「保育」と一言でいっても様々な仕事がありますが、私がいま働いているのは「療育センター」と言い、ここでは障がいのある子どもに対して、それぞれに合った治療や教育を行っています。色々な選択肢がありましたが、私は子どもたちの保育に携わるだけではなく、一人ひとりの子どもを大切にして寄り添う温かい保育に共感し、療育センターで働く道を選びました。私が担当しているのは肢体不自由児の乳児クラス。発達の進度はそれぞれなので、一人ひとりの特性を理解してその子に合った支援方法を常に模索中です。日々の療育の中で子どもたちの成長を感じることができる瞬間が、一番のやりがいです。
幼児教育に興味を持ち始めたのは、中学2年生の頃からです。職場体験を行う授業で幼稚園に行き、初めて働く側の立場から子どもたちと触れ合いました。その時に見た子どもたちの元気いっぱいな笑顔や、楽しそうな姿があまりにも純粋で、素直で、当時の私にとって忘れられない経験になりました。こんなところで子どもたちの成長を支えたい、そう強く思ったことが保育士を目指したきっかけです。進路の幅を広げられるよう保育士と幼稚園教諭2つの免許を取りたいと思い、進学先の候補に挙がったのが甲南女子大学。地域の親子と交流する「甲南子育てひろば」などがある最新の施設や、実践的な授業が多かったのも印象的で、進学を決めました。
ピアノや手遊びなど、実際に身体を動かしながら学ぶ授業が多かったので、保育についての知識がしっかり身についていることを実感しながら学べました。特に、地域の子どもたちと関わる機会が豊富だったこともよかったです。学内に併設された子育て支援施設「甲南子育てひろば」では、地域の子どもや保護者の方と関わることができ、日頃から子どもとの触れ合い方を学んだり、リアルな子育て事情を聴いたりと、より実際の現場に近い環境で学ぶことができました。ほかにも、「子ども学」がとても興味深かったです。保育や医療・心理学など、様々な角度から子どもについて学び、今の職場でも子どもたちを理解するのに役立っています。
■子どもと触れ合い、現場で学ぶ
実習期間だけでなくキャンパス内の「甲南子育てひろば」や「甲南こども園」など、日頃から現場で学ぶ機会が豊富。
■未来志向の最新設備の揃った校舎で学べる
総合子ども学科の学びのステージは「10号館」。音楽室や図画工作室・保育実習室など、最新の設備が備わっています。
■夢を応援する教職支援サポート
「教員採用試験対策勉強会」や授業外での特別講座、実習中のアドバイスなど、手厚い支援が心強いです。実際に多くの仲間が保育士や幼稚園教論・小学校教諭など複数の資格・免許を取得していて、幅広い進路を目指せるのも良かったです。
神戸市 保育士/人間科学部 総合子ども学科/※掲載内容は取材当時のものです。