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アナウンサーの歴史を知ろう

アナウンサーの歴史を知ろう

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日本のアナウンサーはいつ、どのようにして出現したのでしょうか。テレビ放送の始まりとともに誕生したアナウンサーは、さまざまな番組に登場して華やかなスポットライトを浴びてきました。その働き方や役割も含めて、アナウンサーの歴史をひも解いてみましょう。

テレビ放送の始まりにより華やかさが求められる職業に

1925年3月のラジオ放送で男性アナウンサーが登場し、同年6月には女性初のアナウンサーが現れました。当時の番組で男性アナウンサーが「塩を一つまみ」と言うべきところを「塩を一つかみ」と言い間違えてしまい、料理番組を担当するにはやはり女性がいいということで、起用されたと言われています。
 1953年2月にはテレビ放送が開始され、画面での華やかさが求められたことから、その後は女性アナウンサーにスポットが当てられていきました。当時は放送局に所属しているアナウンサーが主体でしたが、NHKを退社して独立した高橋圭三が1962年に民法のテレビ番組に出演したことが、フリーアナウンサーの始まりだと言われています。
正しい発音とアクセントで美しい日本語を話すアナウンサーは、ニュース番組やスポーツの実況中継、有名人へのインタビューなど、時代が進むにつれてその役割を広げていきました。
 やがて、1980年代には「女子アナ」という言葉が使われ、女性のアナウンサーがタレント化していく現象が起きます。容姿などのルックスや個性でもてはやされ、主に男性アナウンサーが請け負っていたスポーツ中継やバラエティー番組にも進出していきました。
その後、女性の局アナは増えていきますが、一方でフリーアナウンサーも続々登場します。女性のキャスターをマネジメントする事務所に所属し、テレビ局にアナウンサーとして派遣されるようになっていきます。フリーアナウンサーが各局の番組で活躍する姿は、今ではよく目にする光景となっています。

局アナからフリーへ、ネットの台頭で増える役割

テレビ局の社員として働く局アナのほか、最近では、事務所に所属して各局の番組に出演するフリーアナウンサーが増えているようです。どちらも活躍の場はテレビやラジオが主体でしたが、近年、インターネット、パソコン、スマートフォンなどの普及に伴い、動画をネット配信するインターネットテレビ局(以下、ネットTV)が登場しています。会員登録をして定額の利用料を支払うことで見放題というものもあれば、会員登録不要で費用も発生しないものもあります。いずれもいつでもどこでも見ることができる、いわゆるエリアフリーやタイムフリーという手軽さから、ネットTVの利用者数は今後も増えていくことが予想されます。
テレビをもっていない人が増えている反面、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどは誰もがもっている時代です。この時世に後れをとるまいと、ネット配信を始めるテレビ局が出てきました。テレビ局には公共放送としての制限があるせいか、ネットTVとの放送内容にはやはり違いがあります。最近はテレビでもSNSなどが連動して画面に表示されることがありますが、基本的に放送は一方通行です。その点、ネットTVは視聴者とネットを通じて直接やりとりができるため、柔軟な対応が可能になります。
アナウンサーも公共の場であるテレビから、ネットでの個人的な場としての活動に変わりつつあり、アナウンサーが果たす役割や求められる能力も変わりつつあります。

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