眼科の診療に必要なデータを取得するために、来院された患者様に対して視力や眼圧といった眼の状態に関する様々な検査を行っています。当院では基本的に患者様一人につき視能訓練士が一人で検査を行い、一日に大体20人くらいの患者様を担当します。検査は医師の指示に従って行いますが、診断や治療に有用と思われる検査を追加で行えるようになった時など、自分のスキルアップを感じます。また職場の理解の下で、シフトが入っていない日にはアルビレックスチアリーダーズ所属のプロチアリーダーとして活動しています。チアリーダーもお客様・サポーターの方と接するコミュニケーションの仕事ですから、医院での仕事にもプラスになっています。
高校での進路選択の時には、大学に在学しつつアルビレックスチアリーダーズに入りたかったので、新潟県内の進学先を検討しました。理系科目が得意だったこともあって医療系に魅力を感じており、新潟医療福祉大学のオープンキャンパスに行き、いろいろな学科を見学して、将来の専門職種を検討しました。その中で、資格をもって長く働くことができる視能訓練士という職業を魅力に感じました。家族が眼の病気にかかっていたことも親近感を感じた理由のひとつです。チアリーダーズでも大学在学中から活動を始めることができ、学業と並行して頑張っていました。
1年次は基礎・教養科目を中心に学び、2年次からは専門的な内容を学びました。学内実習では、目の悪くない同級生同士で検査し合うのですが、実際の仕事では幅広い年代や様々な病気の患者様を担当することになります。ですから学外の病院はもちろん、保育園や高齢者施設、視覚障害者の方が通所される施設などでの実習は、普段の生活の中でふれあう機会がない方とコミュニケーションをとることができ、現在の仕事にとても活かされていると感じます。また、心理学や子どもの発達など、視覚に関するもの以外の医療系科目を選択し、学ぶことができたこともとても役に立っています。
長岡眼科医院 勤務/医療技術学部 視機能科学科/2020年卒/新潟県出身。長岡眼科医院で視能訓練士として働く一方、新潟医療福祉大学在学中からアルビレックスチアリーダーズのトップメンバーとしても活動。2021-2022にはサブキャプテンも務めた。視能訓練士とチアリーダー二つの仕事に共通する心がけとして「元気にハキハキと、笑顔で声を張る」ことを挙げてくれた。