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医師が仕事をするときの心がけ

医師が仕事をするときの心がけ

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毎日数多くの患者の診察や検査を行う医師は仕事をするときにはどのようなことを心がけているのでしょうか。とある医師は「患者の人生に寄り添うことを心がけている」と話します。患者の人生に寄り添うこととはどのようなことでしょうか。詳しく聞いてみました。

医師が仕事をするときの心がけ

大事な選択を患者さんだけに背負わせない

専門性をもった職業として、自分たちが自信をもっておすすめできる選択肢を提示するようにしています。そのうえで、勝手に方針を決めるのではなく、患者さん・ご家族の意志・環境・社会的背景を踏まえて一緒に決めていく意思決定のプロセスを大事にしています。
例えば、手術Aをする・手術Bをする・手術はしない、といった選択肢がある場合に、「あなたが決めてください」ではなく、3つの選択肢のメリット、デメリットを説明したうえで「私はこういう理由でAが良いと思いますが、どうしますか」というように、専門的な理由を十分に伝えたうえで、最終的には患者さんと共に方針を決めていきます。

迷ったときや微妙なラインの判断をどうするか

物事はタイミングが大事です。特に医療では、数分・数時間・数日で状況が刻々と変わります。適切なタイミングを逃さないように、常に先の状況を見据えながら予想し、戦略を立てて物事を進めています。
1日遅れたことで病状が変わることはよくあります。しかし、患者さんに負担のかかる治療方針を完璧に決めるための時間や情報が足りないこともあります。判断が難しいことも多いですが、専門的な判断から逃げることはしません。
その時々でベストな判断ができるように、やれることは全力で取り組みます。そして、治療方針を決定してからも、状況の変化に応じて臨機応変に対応していきます。情報が足りない場合には、綿密なフォローを行うことで、さらに方針をブラッシュアップしていきます。
また、医学は白黒つけられないことも多くあります。医療はその人の人生に大きな影響を与えることでもあるため、ただ医学的な観点だけで見るのではなく、その人の人生に寄り添い、その人の意思決定を最大限支援する姿勢も重要だと考えます。どんな病態でも、どんなに困難な状況であっても、その患者さんが尊厳をもって瞬間瞬間を生きていけるように、病気と向き合えるようにサポートしていくことを意識しています。

取材協力・監修

有路登志紀※2020年9月2日更新

消化器外科医10年目。群馬大学医学部医学科卒業後、群馬、埼玉での勤務を経て2017年より江戸川区の森山記念病院で勤務して現在に至る。二次救急を主体とし、消化器外科の緊急手術から緩和ケアまで幅広く対応する地域医療を目指しています。

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