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精神障がいのある人たちにはさまざまな背景があり、それぞれ複雑な事情や思いを抱えています。そのため、精神保健福祉士の適性として、一人ひとりの話に耳を傾け、相手の思いを理解しようとする深いコミュニケーション能力をもつことが大前提になります。そして、精神障がいのある人を取り巻く社会環境や状況にも目を向け、それを理解したうえで個人の課題や生活上の問題点を考えることができる力をもつことが、非常に重要になります。また、サポートはじっくり時間をかけて行うので、粘り強さも求められます。
人権への配慮と前向きな姿勢
社会福祉援助のなかでも、とりわけ精神疾患をもつ人が対象の場合、急性期の幻覚・妄想などによる混乱状態にある患者さんの治療をサポートする、自殺対策など危機的な状況に介入するといった仕事を担うこともたくさんあります。そのため、人権侵害に繋がりかねない場面にも直面しますが、どんな場合でも人権尊重への配慮は忘れてはなりません。また、精神障がいのある人が生活をしていくうえで立ちはだかっている壁を、一緒に一つひとつ解決していこうとする前向きな姿勢が大切です。
自己決定を支援し、尊重する
精神障がいのある人は、精神科病院での長期入院や疾患・障害により、コミュニケーションが困難な場合があることから、自分で何かを決める機会を奪われてきました。そうしたことから、「住み慣れた地域で暮らしたい」「仕事をしたい」という当たり前の選択ができるよう寄り添い、自己決定が実現するよう、伴走する姿勢で相談援助に取り組むことが大切になります。そのため精神保健福祉士は、自分の考えを一方的に押し付けることなく、相手の意思を尊重しながら人と接することができる能力が必要になります。
苦しみや思いに寄り添う
精神保健福祉士にとって何よりも不可欠なのが、精神障がいのある人を受け止める心です。精神障がいを負うということは、その人がこれまでに築いてきた人間関係や仕事、学業など、すべてを失ってしまいかねないほどのダメージを負うことです。そうした状況におかれた、精神障がいのある人の絶望的な喪失感を受け止めるところから、関係作りが始まります。一定の距離を保ちながらも、精神障がいのある人の苦しみや思いを受け止め、寄り添うことができる心が求められます。
感受性、バランス感覚、冷静さも必要
精神保健福祉士としてかかわる人々が抱える現実を知って共感し、自分も辛くなったり悩んだりすることがあるかもしれません。とはいえ、相談を受ける際には専門職として、客観的な視点から接する必要があります。また、支援が長期間にわたる場合もありますから、忍耐強く、冷静に物事を判断できる資質も求められます。
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人間関係学部 人間福祉学科 ※2026年4月、人間共生学部 福祉学科に変更予定

医療福祉心理学科

人間科学部心理・行動科学科 ※心理学部心理学科(2024年4月開設)
