ソムリエの気になる？年収・給料・収入【スタディサプリ進路】

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ソムリエを含む飲食物給仕従事者の年収は、厚生労働省が2025年に発表した「令和6年賃金構造基本統計調査」に掲載されています。それによると、10人以上の社員が在籍する会社における給仕従事者の平均年収は358万3900円でした。このうち従業員が1000人以上の大規模な会社に限定すると、平均年収は390万200円まで上昇します。
ただしソムリエという職業は、配膳係や飲食店ホール係よりも高い専門性が求められるため、ここで示した平均年収より高い収入を得ていると推測されます。ここで言う平均年収は、毎月支給される給与にボーナスなどを加えた額です。
高収入を得るには、ソムリエ資格の取得後も勉強を続けて上位資格を目指す、あるいは国内・国外で行われるソムリエコンクールで上位の成績を収めて注目度を高めるといった方法があります。

ソムリエの年収

厚生労働省の職業分類表によると、ソムリエは飲食物給仕係に含まれます。厚生労働省が2025年に発表した「令和6年賃金構造基本統計調査」で飲食物給仕係に相当する飲食物給仕従事者の年収を調べると以下のようになります。なお、飲食物給仕係には配膳人、ウエイター・ウエイトレス（飲食店ホール係）、ソムリエという3つの職業が含まれています。ソムリエという職業は、配膳係や飲食店ホール係よりも専門性が高いため、ここで示した平均年収より高い収入を得ていると推測されます。

〇事業規模が社員10～99人の場合
・平均年齢　44.8歳
・労働時間　170時間／月
・超過労働時間　12時間／月
・給料　24万4500円／月
・賞与など　16万900円／年
・平均年収　309万4900円
〇事業規模が社員100～999人の場合
・平均年齢　38.2歳
・労働時間　166時間／月
・超過労働時間　16時間／月
・給料　27万7100円
・賞与など　24万8000円／年
・平均年収　357万3200円
○事業規模が1000人以上の場合
・平均年齢 38.4歳
・労働時間 161時間／月
・超過労働時間 17時間／月
・給料 29万3100円／月
・賞与など 38万3000円／年
・平均年収 390万200円

高収入を得るために

大手のホテルなどに勤めるソムリエは、階級分けされることが多くなります。ワインを含めたドリンク全体を統括するチーフソムリエまでステップアップできると、高収入が期待できます。
ソムリエの見習い期間（資格取得に向けて勉強中）の収入は低くなるため、資格取得に向けてしっかり学習することが大事です。さらなる高収入を得るには、ソムリエ資格を取得したあとも勉強を続けて、さらに上位の資格を目指す、あるいは、国内・国外で行われるソムリエコンクールに参加して上位の成績を収め、メディアからの注目度を高めるといった方法もあります。

2025年5月更新

出典

『令和6年賃金構造基本統計調査』（厚生労働省）

取材協力・監修

熊谷真由美

J.S.A.ソムリエ　料理研究家　フランスチーズ鑑評騎士。料理教室とお菓子教室ラクレムデクレム新浦安（東京ベイ）主宰。パリの料理製菓専門学校ル・コルドン・ブルーにて最高免状を取得後、フィリップ・コンティチーニ氏のパリのミシュラン星つきレストランで修業し、帰国後、恵比寿のシャトーレストラン「タイユバン・ロブション」で研鑽を積む。独立後、家庭でも食文化を通じて、楽しいおいしい時間を過ごすフランス流のおもてなしを提案。1999年にワインとチーズのマリアージュの講座を先駆けで作った。著書に『ワインとチーズを楽しむ生活』（河出書房新社）がある。

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