全国のオススメの学校
-
大阪国際大学国際コミュニケーション学科「体験型の学び」でキミの未来を創る!学生のチャレンジを応援します私立大学/大阪
-
東北公益文科大学国際コミュニケーション学科(仮称)文理横断型の学びで幅広い知識と「技術」を身につけ、地域課題に挑む人材を育てます私立大学/山形
-
神戸松蔭大学グローバルコミュニケーション学科2025年4月、共学化へ。「神戸松蔭大学」私立大学/兵庫
-
広島修道大学英語英文学科地域や社会との連携、国際交流など挑戦の場を用意。実践力が身につく学びを提供。私立大学/広島
-
文教大学外国語学科『育ての、文教。』少人数の密度の濃い教育を推進しています私立大学/埼玉・東京・神奈川
翻訳家は自宅で黙々と一人で作業をするため、でき上がった成果物が仕事のすべてになります。そこには翻訳家なりの楽しさと大変さがあるそうですが、いったいどのようなことでしょうか。同時通訳としても活躍するある翻訳家の楽しいこと、大変なことを聞いてみましょう。
楽しいこと
翻訳をしていて楽しいことは、いろんな話題や世界に出会い、さまざまなことを学べることだと言います。探究心が旺盛な人におすすめしたい職業であり、いろんなことを知りたい、聞きたいと思う人には合っているそうです。ある翻訳家は学んでいくことが楽しく、例えばナノの世界や遺伝子組み換えなど、日頃は目にしない世界に出会うと、つい引き込まれると言います。何に対しても魅力を感じて進んでしまうので、それが言語力を高めていると感じるそうです。いろんなことに興味をもつと、その現象に酔って同化していき、ある世界に没頭しながら仕事を仕上げてやがて納品することになるので、展開にワクワクしながら1つの作品を読んできたかのように感じるそうです。展開を追う感覚で仕事ができるのはとても楽しくおもしろいと話してくれました。
さらに、契約書を翻訳するとその書き方を、プレゼン資料を翻訳するとその視点や構成を学べるので、役に立つしおもしろいのだそうです。これは、知的探究心がないとできないことで、本当に言語が好きで学ぶことによろこびを感じる人の楽しみだと言います。
典型的な翻訳の成功例が『ハリー・ポッター』シリーズです。翻訳者は元会議通訳家で、とても勤勉だったそうです。地味でも着実に実力を上げておくとチャンスが巡ってくるという例で、出版物のおもしろみはここにあるそうです。夢を見るのはなかなか難しいことではありますが、有名な著書や作品に出会ってヒット商品になると、翻訳家としても大きな成功をおさめられる、という一例になります。
大変なこと
翻訳家として怖い点は、成果物が書類や出版物として残るので、人によっては誤訳を疑われることもあると聞くことだそうです。業界の中にはクレーマーに遭遇した人もいるそうです。
ある翻訳家は以前、短い映画を翻訳する仕事をしたそうですが、あまりにも大変だったので1本でやめてしまったと話します。当時は映画にスクリプトがなかったので、音声を何度も何度も聞いて訳すのですが、雑音がたくさん入っていてよく聞き取れないのだそう。さらに、訳がどうやっても出てこないため国会図書館で調べたものの、それでもわからなかったのだとか。
料理家は卵をどうひっくり返してもいいですが、焦がしてはいけないのと同じで、調べても訳が出てこないのは困ります。そういう時はかなりのフラストレーションを感じるそうです。
現在はインターネットでほとんどのことが調べられる時代ですが、それだけにさまざまな訳があり、適切な翻訳がみつからないときにどこで妥協するかという葛藤があるそうです。翻訳は活字で残る成果物なので、訳の質をどこで終えて納品するかがポイントです。納期があり、赤字を入れてもらうことはないので、自分の訳で良いかどうかを見極めるのが、翻訳をしていて一番難しいところだそうです。
映画やテレビ、歌にはスラングがあり、ネイティブでないとわからないことが多くあります。言葉は生きているので、新しいものがどんどん生まれます。例えば、何かを食べて「やばい」と言ったら、それをどういう意味にとらえるのかということです。「おいしくてやばい」というイエスの意味なのか「まずくてやばい」というノーなのか、両方の意味にとれる言葉は訳しにくいそうです。
また、日本語の名詞には単数・複数がないことが苦労することの1つだそうです。すずめが木にとまっているといっても、1羽か10羽かわかりませんが、外国語はどちらかにしないといけないからです。その点で松尾芭蕉などの作品に訳をつけるのは難しく、翻訳作業における言語の壁だと言います。結局はわからないので、決め打ちして外国語にするしかないのだそうです。特に、英語の場合は単語が少ない分、語義がたくさんあるので訳しにくいとも話していました。
轟なぎさ(とどろき・なぎさ)
20歳からNHKでの通訳を経て上智大学と同時通訳者養成学校卒業後、プロ同時通訳者・技術翻訳家になり、PRコミュニケーション&会議通訳エージェント、アンクレア株式会社を設立。米国テンプル大学大学院にて教育学修士課程および博士課程首席卒業。300社以上の民間企業および政府関連の同時通訳の就業実績20年以上。NTV衛星生中継同時通訳、マーケティング&PRコミュニケーション業務、広報関連のメディア・イベントおよび記者会見などの同時通訳実績だけで1000回以上あり、現在に至る。
翻訳家になるには?
翻訳家の仕事について調べよう!
翻訳家の仕事についてもっと詳しく調べてみよう!
翻訳家の先輩・内定者に聞いてみよう
英語通訳翻訳科 英語翻訳専攻
英米語学科 翻訳専攻
英米語学科 総合英語専攻 卒
翻訳家を育てる先生に聞いてみよう
国際学部
翻訳家を目指す学生に聞いてみよう
外国語コミュニケーション学科 韓国語コース(現・韓国語学科)
外国語コミュニケーション学科 韓国語コース(現・韓国語学科)
人文学部 英語英米文学科
関連する仕事・資格・学問もチェックしよう
関連する仕事の楽しいこと・大変なこともチェックしよう
関連する記事
-
英語・語学を活かせる仕事とは?グローバル化でニーズ拡大!外国語を使う仕事17選
企業活動や人・技術の交流がグローバル化するなかで、その役割がより重要になっている、英語・語学を活かせる仕事。 音楽や映画などの海外カルチャー、海外旅行や留学の経験を通して、英語・語学を活かせる仕事に興味をもった高校生も少なくないはず。 最近では英語だけでなくアジア系の言語などもニーズがあり、活躍の場 …
-
気持ちが伝わる英語で応援メッセージ32選
もうすぐ受験シーズン、これまで一緒に頑張ってきた友達や先輩に頑張って!の気持ちを込めて手紙を書く機会もあるのでは? そんな時、日本語で伝えるのはちょっと恥ずかしいことも英語なら、さらっとかけて、思いを伝えることができるかも? そこで今回は、英語での応援メッセージを集めてみたので、参考にしてみて! 一 …