「設計のプロセスは人それぞれ。スケッチや模型作りから始める人もいるし、私の場合は理論から考えて形にしていきます」と語る、理系出身の邊見さん。多摩美で建築を学ぶことの楽しさを教えてもらいました!
私が学ぶ環境デザイン学科は、インテリア・建築・ランドスケープの3つの領域を横断的に学べるのが特徴です。2年次からはそれぞれ領域で年間4回出される課題の中から、自分がやりたいものを選んで取り組んでいきます。入学当初はランドスケープに興味があったのですが、学びを通じて建築への興味が高まってきました。週1回、教授と一対一で作品への講評や方向性について相談できる機会もあります。
多摩美では、企業とともに研究を行う産学共同プロジェクトを積極的に取り入れています。私も大東建託との産学共同研究「次世代の賃貸住宅のプロトタイプ開発」に参加し、企業の方々の意見を伺いながら、環境デザイン学科の他学年の学生や、グラフィックデザイン学科、プロダクトデザイン専攻の学生と一緒に、学科や学年の枠を超えて、日頃の学びが生かせるプロジェクトに取り組みました。とても良い経験ができたと思います。
高校では理系科目を選択していましたが、美大で建築を学びたいという思いがありました。デッサンなど実技の下地がなく、受験が不安でしたが、多摩美の環境デザイン学科は、学科試験だけで受験できることを知り、進学を決意しました。学科内には環境デザインを様々な視点から捉える学生が集まっていて、多様な価値観が渦巻いていると感じます。ユニークな感性を持つ友だちと、刺激的で気づきの多い学生生活を楽しんでいます。