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独立して事務所を構えて仕事をしていくことが前提とも言える司法書士ですが、自分の事務所を設立した後には、どのようなキャリアアップの可能性があるのでしょうか。司法書士として経験を重ねていった先にある、キャリアステップの可能性について、代表的なケースをいくつか見ていきましょう。
1年ずつ専門分野が異なる事務所を経験してから独立へ
ある司法書士の話によれば、司法書士は独立向きの資格でもありますから、最初に入った事務所で3年ほど勤務して独立する人が多いのが実情のようです。
なかでもよく見かける独立までのステップとしては、不動産登記系の事務所に1年、商業登記を扱う事務所で1年、過払い中心の事務所で1年と、専門性がそれぞれ異なる事務所を渡り歩いてスキルを磨き、その後に独立するというパターンが一般的となっています。
もちろん3つすべてを経験しなくても、どれか1種類の業務を扱う事務所を経験してから独立が可能なのも、司法書士の魅力の一つと言えるかもしれません。
なお、なかなか独立に踏み切れないような人も、だいたい3年めくらいで同期が独立し始めることが多いと、ある司法書士は言います。その理由は、それぐらいになると同期で独立する人が増え始め、そうした状況を見ながら自分もそろそろ…と独立を決意する人が多いのも、司法書士業界の特徴だそうです。
合格してすぐ独立する人も
1年めからでも独立できるという司法書士の特徴は、特に地方で司法書士業務を行おうと考えている場合には、かなり現実的になってくるそうです。
そもそも都心部と違い、司法書士の人数自体が少なく、司法書士事務所の募集もあまり見かけないような状況のため、1年めから自分で事務所を構えたとしても、それなりに仕事はあるようです。
こうしたことからも、ほかの士業に比べて独立へのハードルがそれほど高くないことが、司法書士という資格の強みと言えるかもしれません。
また独立すれば、自分のスタイルで働けてそれなりに収入を得ることも可能ですから、司法書士事務所の大半が個人事業主となっています。その中では堅実に事務所運営していくタイプと、事務所をもっと大きくしようという目標・野望をもっているタイプという、二極化が進んでいるのが現状のようです。
事務所の発展を希望しているかどうかは、その事務所が法人化しているかどうかを目安にするのもいいかもしれません。法人化をしているところは、「事務所を大きくしたい」と意識している司法書士事務所と言えます。
自分のビジョンをもって経営している司法書士や経営者タイプの司法書士は、いくらでも事務所を大きくできる可能性を秘めています。
もちろんキャリア志向は人それぞれで、組織に属して悩みが増えることを望まないので司法書士になったという人も数多くいます。そういう人たちは、いわゆる職人系タイプの司法書士として活動していくことになります。
取材協力先 佐藤貴弘
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