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作曲家になるための必須資格はありません。大事なのは、音楽系の大学や短大、専門学校などで音楽に関する知識や技術を学びながら、曲作りに必要な音楽センスを向上させることです。
最近はDTM(デスクトップミュージック)などのコンピュータソフトを使った曲作りを求められることが多いので、コンピュータ技術を学んでおくのも大切です。そして作曲の技術に自信がついたら、作詞に関するノウハウも身につけるとよいでしょう。作詞家に依頼することなく、デモ音源などを作成することができるようになります。
作曲に必要な技術を備える
作曲家になるための必須資格は存在しません。音楽出版社や芸能プロダクションなどの採用時も、学歴を問われないケースがほとんどです。音楽系の大学や短大、専門学校などで音楽に関する知識や技術を学びながら、曲作りに必要な音楽センスを向上させることが重要です。最近の作曲家は、DTM(デスクトップミュージック)などのコンピュータソフトを使って制作することが多いので、コンピュータ技術を学んでおくのも大切です。DTMを活用するために取得するとよい資格・試験に、MIDI(ミディ)検定があります。MIDIとは音楽の演奏情報を正確に伝えるための世界共通の統一規格です。楽器演奏における音の高さ、大きさ、長さ、音色などを数値化(記号化)したもので、MIDIを使いこなせれば、コンピュータソフトを使った作曲がしやすくなるなどの利点があります。MIDI検定は1~3級が用意されており、級に応じてこのMIDIという規格をいかに活用できるかの能力を測っています。1級に合格すると表現力や正確性においてプロレベルという評価になります。
作詞するノウハウを身につける
日本音楽著作権協会(JASRAC)によると、2017年4月1日現在、同協会と信託契約を結んでいる作曲者(著作権の継承者を含む)は3557人ですが、作詞と作曲を両方行っている人は、6197人。著名なヒットメーカーの中にも、作曲と作詞をひとりで行うクリエイターはたくさんいます。作詞・作曲の両方ができれば著作権印税が2倍になるという特典もありますが、何より他人の手を借りずにデモ音源を制作できるという大きなメリットがあります。音楽クリエイターとして多方面で活躍するある作曲家は、クライアントに提出するためのデモ音源を作る際、作曲・作詞・編曲をひとりで行ったあと、自分で歌って録音して音源を仕上げたそうです。こうした努力の積み重ねが、作曲家としてステップアップするきっかけになるのです。
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