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児童指導員の1年目はどうだった?

児童指導員の1年目はどうだった?

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児童指導員として最初の1年間はどのように過ごしているのでしょうか。職場によって子どもを預かる時間にも違いがあり、勤務する先ごとに働き方も違ってくるようです。1年目は子どもとの接し方を学ぶことが大切だという、放課後等デイサービスで働くある児童指導員の1年目について説明しましょう。

まずは子どもと、次に保護者との信頼関係を築くことが大切

1年目は放課後等デイサービスで働くにあたり、子どもの特徴を的確に捉え、その子に合った接し方を考えることからスタートします。何の障がいをもっているのか、どんな特性があるのか、どんなことが好きか嫌いか、どこまでできてどこからできないのか、その内容は子どもによってさまざまです。それをしっかり把握してから、子どもとの関係性を構築していきます。
子どもは家と学校、放課後デイサービスで見せる顔がそれぞれ違うことが多いので、スタッフ間で1日のようすやその日にできたこと、課題などの情報共有は欠かせません。心を開くまでにはやはり時間がかかるので、対応が難しいこともあります。子どもとある程度の関係性ができていないと、なかなか話をしてくれない場合があるので、しっかり顔を合わせてコミュニケーションをとることが大切です。
さらに、保護者との関係作りも重要になります。子どものエピソードを親に細かく話して、信頼関係を築いていくのですが、もし、この関係がうまくできていないと、あまりよくない出来事を話した場合に反感を買いやすくなります。信頼に基づいていないことで話を半分に聞かれて誤解が生じることや、保護者からの情報提供が少なくなることもあります。
ある男性の児童指導員が対応するといつも泣く子ども(女子)がいました。あまりに泣くので保護者に尋ねてみたところ『男性恐怖症』だということがわかったそうです。その後は女性スタッフに担当してもらい、泣かなくなったそうですが、もう少し早くその情報がもらえていれば、その子も泣かずに済んだのにと申し訳ない思いをしたと、その児童指導員は言います。保護者との信頼関係を築くことはとても大切だと痛感したということでした。

目が届きにくい子どものために頑張る仕事

当初は教員を目指していたというある児童指導員は、学校でボランティアをしたときに、全体指導の場でついていけない子どもがいることに気づきました。そういう子どもがどうなるのか考え、行く先を探して放課後等デイサービスにいきつき、働いてみたいと思ったのが、この仕事をするきっかけだと言います。
この業界で実際に仕事をしてみると特別支援学級の子どもが多く、思った以上に障がいを抱えた子どもがいると感じたそうです。特別支援学級とは、心やからだに障がいを抱えて特別な支援を必要とする子どものために、少人数クラスで手厚いサポートが受けられる教室のことです。
この児童指導員は小さい頃から子どもが好きで、面倒見がよいと言われていました。1年目を過ごしてみて、子どもたちが喜んだり楽しんだりしている顔を見るのは楽しく、やりがいを感じたので、子どもたちのためにも仕事を続けようと思ったそうです。

取材協力

金/放課後等デイサービス

明星大学教育学部教育学科小学校教員コースを卒業。特別支援教育を専攻。学生時代は、地域の子ども会活動や小学校、特別支援学校など多くのボランティアに参加し、そこで出会った子達に影響を受け現在の放課後等デイサービスに、児童指導員として 勤務。

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