「健康づくり」に関する運動指導及び運動処方、運動生理学などを専門分野としています。現在は「精神的な健康状態と身体の痛みの関係」に着目し、精神的ストレスを軽減する運動が身体の痛みや運動器の障害に及ぼす影響に関する研究や、運動の実践が認知機能やストレス、気分に及ぼす影響に関する研究、睡眠状態や座位の時間がストレスや身体活動状況、各種の身体計測結果に及ぼす研究などに取り組んでいます。研究対象はすべての人。子どもから高齢者まで幅広く携わります。研究を通して、子どもの頃の運動経験と認知症のつながりなども判ってきました。体力づくりのために運動が不可欠であることは周知の事実ですが、より多くの人が、生涯を通して健やかで前向きな生活を送ることができる情報を地域に還元することを目標に日々取り組んでいます。
健康体育学科の入学者は、多くが部活動などでの積極的な運動経験をもっています。脇本准教授の授業では、学生たちの運動経験に対して理論的な根拠を示し、解説することで総合的な理解を促すとともに学問に対する興味を喚起。併せて陸上競技やスキーの実技、運動指導士養成に関わる科目等も担当しています。実技に関する授業では360度カメラやタブレット端末など最新の映像機器や電子デバイスを使用してスポーツスキルを効率的に取得できる授業を展開。講義科目では学生の興味ある内容をより深く学べる授業構成を心がけています。
体育分野の学びは、身体で試して学ぶことのできる生の知識や技術が多くあります。体験を通した試行錯誤の先に保健体育教員やトレーナー、運動指導士の未来が待っています。一緒に身体を動かし、ともに学びましょう。
専門分野/運動処方・運動指導、運動生理学
略歴/川崎医療福祉大学 医療技術学部健康体育学科を卒業後、同大学院 医療技術学研究科健康体育学専攻修士課程及び博士後期課程にて学びを深める。修了後、NPO法人元気寿命を創造する会、川崎医科大学附属病院健康診断センターで地域における健康づくりに携わった。現在は川崎医科大学高齢者医療センターにて健康運動指導士を務める傍ら、後進の指導にも熱意を注ぐ。博士(健康科学)。