地元の稲沢市で、念願だった保育士になり2歳児クラスを受け持っています。この年齢の子どもはグングン成長する時期なので、昨日まで言えなかった言葉が突然話せるようになるなど、日々驚きと感動の連続です。もちろん、実際の保育の現場は教科書通りにはいかないことも多く、戸惑うこともあります。そんなときは園長先生や先輩保育士さんに相談し、最近では子どもたちをやる気にさせる声掛けの仕方など、少しずつわかるようになってきました。一番嬉しかったのは、ある園児の連絡帳に「明日も内藤先生と遊びたいな」と家庭で話していたと書かれていたこと。私と一緒にいて楽しいと思ってくれていると思うと、やりがいを感じます。
愛知文教女子短期大学に進学したのは、授業が午前中だけの「第3部」があったからです。3年間をかけてじっくり学ぶことができ、午後はアルバイトや趣味の時間に充てていました。私にとって学生時代最大の試練は鉄棒のテストでした。レポートで代替することもできたのですが苦手なことから逃げてはダメだと思い、合格するまで頑張りました。最後まで親切に指導してくださった先生の熱意や、諦めずにやり遂げた達成感は就職してからも私の心の支えになっています。こうした経験をしてきたからこそ、できないときの子どもの気持ちが人一倍わかるし、できたときの達成感や喜びを感じられるようにサポートしていきたいと思います。
私には目標にしている先生が2人います。1人は子どものころに通っていた保育園の担任の先生です。当時は人見知りがひどく、教室の中に入るときにしり込みをするような子どもだったのですが、先生は無理強いすることなく、私の気持ちが落ち着くまで待ってくれました。おかげで保育園に行くことが大好きになり、「先生になりたい」というきっかけになりました。もう1人は、中学校の職場体験で出会った明るくて元気な保育士さんです。子どもたちと一緒に真剣に遊んでいるところが素敵だなと思いました。この2人の先生を目標に、子どもたちが保育園を楽しいと思えるように援助し、その成長を見守ることができる保育士を目指しています。
稲沢市立下津保育園勤務/幼児教育学科 第3部 卒/2022年卒