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不動産の表題登記や筆界特定の申請代行は、土地家屋調査士だけが行うことのできる独占業務です。不動産の所有者は、表題登記を済ませないと所有権を主張できないので、これを代行する業務は社会的な責任の重さを実感できる、やりがいに満ちた仕事です。また、土地の境界線は隣人との紛争を招きやすいため、綿密な調査や測量によって境界線を明確にし、ときには筆界特定制度の利用を代理申請する土地家屋調査士は、トラブルになりそうな案件を解決に導く専門性の高い人材として評価されています。こうした社会的な評価の高さも、土地家屋調査士という仕事のやりがいにつながっています。
人々の大切な財産を守る
土地や建物の面積や形、使い方などを明らかにして法務局に提出する「表題登記」は、土地家屋調査士の独占業務です。土地家屋調査士が表題登記を代行することにより、所有者は、初めて不動産を所有する権利を主張することができます。また、住宅ローンを借りる際に求められる担保の抵当権(ローンの支払いができなくなった時、担保に入れた土地や家屋を、ローンを組んだ銀行などは確保できる権利)についての登記も、事前に表題登記が行われていることが条件になります。表題登記は人々の財産を守る責任の重い仕事であり、土地家屋調査士にとっては大変やりがいのある業務となっているようです。
土地に関するトラブルを解消
遺産相続などで土地が引き継がれる時には、境界線をめぐって隣人とのトラブルが発生するケースがあります。その場合は、専門的な知識を備えた土地家屋調査士が調査・測量を行い、正確な境界線を導き出すことで、当事者と隣人の双方を納得させることができます。こうした業務は、結果的にトラブルを解決したことになり、双方から感謝されることも多いため、多くの土地家屋調査士がこの仕事に大きなやりがいを感じているようです。
天災からの復興の先頭に立つ
大きな地震や津波の発生などにより、境界線が失われるケースもあります。こうした天災が起こった時には、土地家屋調査士が先頭に立ち、立会人の意見などを参考にしながら公法上の筆界を確認しています。土地の所有者が定まることは、土地整備への足がかりになります。復興の第一歩となる役割を果たすことに、やりがいを感じている人もいるようです。