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自衛官の採用試験は複数の種目があり、それぞれで応募条件や試験内容が異なっています。また、防衛省の教育機関である「防衛大学校」に入校するコースもあります。いずれも、応募資格は日本国籍を有していることが前提です。年齢制限があるので、入校年の4月1日時点の年齢で確認しましょう。どんな採用種目があるのか、主な種目の概要を解説していきます。
一般曹候補生 採用試験
18歳以上33歳未満が対象で、学歴や社会人経験年数などの制限はありません。
採用試験は第1次と、第1次通過者が受験できる第2次の2段階が実施されます。
第1次は、筆記試験と適性検査。筆記では高校卒業程度の国語、数学、英語に加えて700字程度の作文が課されます。
第2次では口述試験と身体検査を受け、合格すると一般曹候補生として採用されます。身体検査の検査項目は身長、体重、視力などで、身長の場合、男性は150cm以上、女性は140cm以上が合格基準となっています。
採用試験は年3回実施。試験会場は各都道府県にある自衛隊地方協力本部ごとに1カ所以上設置され、応募受付時または受験票交付時に個別に指定されます。
自衛官候補生 採用試験
18歳以上33歳未満が対象で、学歴や社会人経験年数などの制限はありません。
年間を通じて応募を受け付けており、試験日や試験会場などは個別に指定されますが、高校・中等教育学校卒業見込み者のための採用試験は、例年秋以降に実施されます(試験日は、自衛隊の各地方協力本部で異なります)。
試験内容は国語、数学、地理歴史、公民の4科目からなる筆記試験、作文、口述試験、適性検査、身体検査および経歴評定。経歴評定とは、多様な経歴をもつ受験者の能力を総合的に評価するもので、自衛隊が指定する資格(情報処理や語学など)を取得していることなどが評価対象になっています。選抜基準をクリアした受験者には、採用候補者名簿記載通知書が送付されます。さらに、採用予定数に応じて、採用候補者のうち成績上位者から順に採用予定通知書が送付され、自衛官候補生として任命されます。
防衛大学校学生 採用試験
採用試験は推薦、総合選抜、一般の3種類があり、18歳以上21歳未満の高校卒業者または高卒3年次修了者(見込みも含む)が応募資格です。
採用試験は推薦、総合選抜、一般の3種類。総合選抜で合格した場合、入学を確約できることが応募条件です。試験時期も内容もそれぞれ異なりますが、どれも年1回の実施。試験会場は、防衛大学校や全国の自衛隊駐屯地など試験の種類により指定されます。試験科目は次のとおりです。
〇推薦
・人文・社会科学専攻
学力試験(英語、小論文)、口述試験(集団討論及び個別面談)、身体検査
・理工学専攻
学力試験(英語、数学、理科)、口述試験(集団討論及び個別面談)、身体検査
※理科は、物理基礎、物理、化学基礎、化学から1科目を選択
〇総合選抜
<第1次試験>
・人文・社会科学専攻
学力試験(英語、小論文)
・理工学専攻
学力試験(英語、数学、理科)※理科は、物理基礎、物理、化学基礎、化学から1科目を選択
<第2次試験>第1次試験通過者のみが受験
適応能力試験、問題解決能力試験、基礎体力試験、口述試験、身体検査
〇一般選抜
<第1次試験>
・人文・社会科学専攻
学力試験(英語、小論文、国語、数学・社会)
※数学・社会は、数学I・II、数学A・B、日本史B、世界史Bから1科目を選択
・理工学専攻
学力試験(英語、小論文、数学、理科)
※理科は、物理基礎、物理、化学基礎、化学から1科目を選択
<第2次試験>第1次試験通過者のみが受験
口述試験、身体検査
防衛医科大学校医学科学生 採用試験
18歳以上21歳未満で、高校卒業者または高専3年次修了者(見込みも含む)であることが応募条件です。
学生採用試験は年1回実施され、第1次試験では外国語、数学、国語、理科、小論文が課されます(理科は物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選択)。第1次試験通過者のみが受験できる第2次試験では、口述試験、身体検査が行われます。
試験会場は、第1次試験は各都道府県にある自衛隊地方協力本部の担当地域ごとに1カ所以上設けられ(受験票で通知)、第2次試験は防衛医科大学校で実施されます。
防衛医科大学校看護学科学生 採用試験(自衛官候補看護学生)
応募資格は、18歳以上21歳未満で、高校卒業者または高専3年次修了者(見込みも含む)であること。
学生採用試験は年1回実施され、第1次試験と第1次試験通過者が受験できる第2次試験があります。第1次の試験科目は国語、外国語、数学、理科、小論文(理科は物理基礎・物理、化学基礎、・化学、生物基礎・生物から1科目を選択)。第2次試験では、口述試験、身体検査が行われます。
航空学生 採用試験
対象は18歳以上23歳未満(航空自衛隊は24歳未満)で、高校卒業者または高専3年次修了者(見込みも含む)であること。募集は例年7月から9月に行われます。
第1次試験は筆記試験と適性検査。筆記試験は高校卒業程度の国語、数学、英語の必須科目に加えて、地理歴史・公民・理科のなかから1科目を選択して受験します。適性検査は、航空機搭乗員に必要な基礎的資質を測定するための検査となっています。
第1次試験合格者が受験できる第2次試験は、口述試験と航空身体検査、適性検査(一般に行われている知能検査と性格検査)。通過すると、最終の第3次試験へと進み、海上自衛隊は航空身体検査の一部、航空自衛隊は操縦適性検査と医学適性検査が行われます。
試験会場は、各都道府県に所在する自衛隊地方協力本部ごとに1カ所以上の試験会場が設置されるので、応募受付時などに指定されます。
自衛隊幹部候補生 採用試験
「自衛隊幹部候補生」採用試験は、「一般幹部候補生」「歯科幹部候補生」「薬剤科幹部候補生」の3つのコースで採用が行われています。ここでは、3つのなかで最も採用人員が多い「一般」の採用試験について解説します。
「一般」の試験は年に3回実施。大卒程度試験と院卒者試験があり、大卒程度は22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の大卒(見込みも含む)、28歳未満の修士課程等修了者(見込みも含む)。院卒者試験は20歳以上28歳未満の修士課程等修了者(見込みも含む)が対象です。
第1次試験は一般教養(択一式)、専門(択一式と記述式)、合格すると、次の第2次試験で小論文試験、口述試験、身体検査を受けます。第3次試験は、海上・航空自衛隊の飛行要員志願者のみ。海上自衛隊では航空身体検査(一部)、航空自衛隊では操縦適性検査と医学適性検査が行われます。
また、応募対象者が20歳以上33歳未満の「自衛隊幹部候補曹」の募集もあります。募集は年3回、3月から9月に行われます。
学歴の条件がないため、高校や短大、専門学校卒でも受けられるのがメリットです。ただ、第1次試験は大卒・院卒が対象の「一般幹部候補生」と同一の問題が出題されるため、難易度は高いといえるでしょう。
第1次試験は一般教養(択一式)と専門(択一式)。合格すると、第2次試験で小論文試験、口述試験、身体検査を受けます。「一般幹部候補生」試験にある専門(記述式)はありません。
第1次試験が「一般幹部候補生」と同一問題のため、大卒・院卒者は同一区分(陸・海・空)に限り併願も可能です。
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