今回話をしてくれたのは
Hair Design MYA
1999年設立。山梨県の美容室グループ。ヘアをはじめ、ネイル・ヘッドスパ・ブライダルまで5店舗で行う。最短1年10カ月でスタイリストデビュー可能な教育カリキュラムを起用。美容師としての将来の目標を決め、それを実現するためのプランをスタッフに提供している。
ヘアメイクアーティストとして活躍するためには、豊富なヘアメイクの知識と技術、美容師免許の2つが必要になります。「美容師免許」は国家資格です。専門学校や短大、通信課程などで学び、美容師国家試験に合格することで得ることができます。ヘアメイクアーティストにとって美容師免許の取得はあくまでもスタートライン。ヘアメイクプロダクションや美容室などでアシスタントとして働き、数年の経験を積んだ後にやっとヘアメイクアーティストとしての本格的なキャリアがスタートします。また、活躍するフリーのヘアメイクアーティストに弟子入りして技術を学ぶ方法もありますが、並行して資格取得のための勉強が必要となるため、簡単ではありません。
ヘアメイクアーティストの学校の選び方
ヘアメイクアーティストになるには美容師免許の取得を目指せる学校を選ぶ必要があります。メイクの技術はヘアメイクの専門学校や民間のスクール、通信教育でも学べますが、美容師国家資格を取得するためには、厚生労働省指定の美容学校(昼間課程2年、夜間課程2年もしくは2年6カ月、通信課程3年)を修了し、国家試験の受験資格を得て試験に合格しなくてはなりません。美容専門学校や短大は、就職活動のサポート体制が整っているのも特徴です。特に東京や大阪、名古屋など都市部の学校では、業界でも有名なヘアメイクアーティストが外部講師として授業を行うこともあり、インターン先が豊富なこともメリットでしょう。その後につながる人脈を作ることも見通して学校を選ぶことも大切です。
ヘアメイクアーティストに求められる人物は?適性を知る
ヘアメイクアーティストは、クライアントやお客さまのイメージに沿ったメイクができる優れた技術と感性、化粧品や肌などへの知識が求められる職業です。加えて大切なのはバランス感覚です。クライアントのイメージをカタチにするのが仕事ですが、イメージそのままに仕上げるのではおもしろみがありません。クライアントやお客さまの要望をカタチにしつつ、そこにどれだけ自分ならではのアイデアや技術をプラスできるかが求められます。また、完全に実力社会であるため、この世界でトップアーティストとしてやっていこうと思うなら相当な努力と忍耐力も必要です。美容やファッションに興味があることはもちろん、常に人とかかわる仕事のため、人が好きであることは大前提に求められるでしょう。また、メイク中の気遣いやコミュニケーションも重要です。仕事の現場は立ちっぱなしであったり、重い荷物を運んだりと体力も求められます。
ヘアメイクアーティストの必要な試験と資格は?
ヘアメイクアーティストとしてヘアセットをするためには、美容師免許が必要です。「ヘアメイクさんには、美容師免許が必要ない」と思っている人も少なくないようですが、美容師法という法律によれば、カットのみでなく髪をセットするためにも美容師免許は必須です。そのほか、実力をアピールする資格として、「日本メイクアップ技術検定」や「IBF国際メイクアップアーティスト認定試験」などの民間のメイク資格を持っている人もいます。
ヘアメイクアーティストを目指せる学校の学費(初年度納入金)
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
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記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
雑誌、テレビ、映画などの撮影現場、ファッションショーやイベント、結婚式場や写真スタジオなどでモデルやタレント、一般の人にヘアスタイリングとメイクアップをする仕事です。近年撮影の現場では、ヘアスタイリングとメイクアップが別の人であるケースも増えてきていますが、「ヘアメイクアーティスト」としてトータルでイメージをつくり上げることができるのがこの職種の強みです。ヘアメイクアーティストの仕事で最も大切なのは、クライアントやお客さまが求めているイメージに仕上げることです。「ブランドのイメージに合ったヘアメイクを」「映画のクオリティーを高めるヘアメイクを」「友人の結婚式に出席するためのヘアメイクを」というように、PRする商品をどう見せたいのかやメイク対象者によって施すメイクは変わります。
ヘアメイクアーティストの気になる?年収・給料・収入
美容室、結婚式場、フォトスタジオ、化粧品メーカーなどで正社員として働くのか、それともヘアメイクプロダクションに所属するのか、フリーランスやアシスタントとして働くのか…。ヘアメイクアーティストの仕事は、働き方や立場によって収入が大きく異なります。正社員として働くにも所属先で変わりますし、ひと口にフリーランスと言っても、本を執筆したりテレビに出演したりする有名人か、有名になることを目指して活動を続けるフリーランスかではまったく異なります。月給制かつ、賞与がある正社員のほうが安定性は高い傾向にありますが、フリーランスとして活躍する人の中にはテレビや雑誌の出演料や印税などで年収が1000万円を超える人もいると言われています。ヘアメイクアーティストは完全に実力社会の業界です。総じてアシスタント時代は給料が安いので、別のアルバイトなどをして生活していることもあるようです。
ヘアメイクアーティストの就職先・活躍できる場所は?
ヘアメイクアーティストが働く場所は、ヘアメイクプロダクション、美容室、ブライダルサロン、写真スタジオ、化粧品メーカーなどがあります。就職先を大きく分けると、ヘアメイクを施す相手がタレント・モデルなのか一般人なのかで2つに分類できます。テレビや雑誌の撮影でタレントやモデルにメイクをするヘアメイクアーティストは、ヘアメイクプロダクションに所属している人やフリーランスが多いようです。一方、一般の人にヘアメイクをするヘアメイクアーティストは、美容室や結婚式場、写真スタジオ、化粧品メーカーなどが就職先となります。経験を積んだ後にフリーランスとして独立する人も多い業界です。フリーランスで働くヘアメイクアーティストのアシスタントとして技術を学ぶという働き方もあります。
- 映像関連制作プロダクション
- 結婚式場
- テレビ局
- 美容室
ヘアメイクアーティストのズバリ!将来性は?
外見は人の印象に大きく影響します。いつの時代も人は「美」を求めているため、この分野の仕事がなくなることはあまり考えられません。ヘアスタイルやメイク、ファッションなど美容への人々の関心はこれからも高まり、ヘアメイクの知識や技術が役に立つ場面も増えていくでしょう。特に最近では、医療用メイクや高齢者へのセラピーとしてのメイクにも注目が集まり、活躍の場は、テレビや雑誌、映画だけでなく、福祉や医療などさまざまな分野に広がっています。一方で、SNSのほかヘアアレンジやメイクテクを公表しているサイトも多くあり、一般の人もメイクの知識を身につけやすくなっているため、プロとして仕事をし続けるためにはメイク+αの何かが必要となるでしょう。
ヘアメイクアーティストの先輩・内定者に聞いてみよう
ヘアメイクアーティストを育てる先生に聞いてみよう
ヘアメイクでコンプレックスをプラスに変える先生
日本美容専門学校
専門課程専門科(昼間部)クリエイティブヘアメイクアップコース
ヘアメイクアーティストを目指す学生に聞いてみよう
ヘアメイクアーティストのやりがいを聞いてみよう
ヘアメイクアーティストの仕事は、その人の魅力を最大限に引き出し、キレイを作ることです。「かわいい」や「美しい」を常に追求し、触れていられることはヘアメイクアーティストの特権です。その人の雰囲気を観察し、イメージを提案し、求められている雰囲気にマッチしたヘアメイクができたときには達成感を得られます。また、ヘアメイクをされる人の表情がみるみる明るくなっていくのを見たり、「とても気に入りました」と褒め言葉をかけてもらえたりすることもやりがいにつながるでしょう。ヘアやメイクの流行は常に変わり、仕上げるカタチに絶対の正解はありません。また完全に実力社会であるため、自分の努力が成果につながるのもやりがいのひとつです。一流になるまでには相当の努力が必要なチャレンジングな業界ですが、自分で自分の道を切り拓いていけるやりがいのある仕事です。
ヘアメイクアーティストの志望動機を教えて!
ヘアメイクアーティストは自分自身も美容やファッションが大好きであることがほとんどで、「興味」や「好き」を生かしてより高い次元で極めたいと目指す人がとても多い職業です。また、自分自身のコンプレックスから美容に興味をもつようになったという人や、美容やファッションの力に感動を覚えるような体験から志す人もいます。美容の世界はストイックで奥深いものです。「好き」な気持ちが根本にあり、働きながらさらに好きになるという人が多いようです。