インターネットから様々な情報を収集・分析することで、役立つデータを取得する「Webマイニング」という技術を専門としています。現在は、インターネットの違法有害情報を収集・分析することで、サイバー防犯ボランティアや警察が行うサイバー空間の浄化活動を支援するためのシステムの提供を行うプロジェクトに取り組み、近隣の小中学校に向けて警察と連携したサイバー防犯教室も開催しています。こうした取り組みは文教大学と神奈川県警察本部で締結した「サイバー犯罪の防止に係る連携協力に関する協定」に基づき、文教大学サイバー防犯ボランティアという団体として学生と一緒に活動を行っています。これらの取り組みが評価され、2019年10月には「安全安心なまちづくり関係功労者」として内閣総理大臣表彰を授与されました。
サイバー防犯教室運営等の教育活動や違法有害情報の対策などの取り組みが評価されました
「Webシステムの開発を行うプログラミングの授業では、システム開発の基礎となるプログラミングの基本から、高度なシステム開発のためのデータベース利用に至るまでを演習形式で学びます。近年はオープンデータ等の2次利用が可能な大量のデータがインターネットに公開されているので、これらのデータをプログラムで扱う方法も学びます。データには数値やテキスト、画像といった様々な形式がありますので、データの形式に応じた加工方法や情報の可視化を学ぶことでデータ分析等の利活用に繋げます」。
池辺ゼミでは、2013年度よりサイバー防犯ボランティアの活動を継続的に行っている
インターネット等が発達すると、世の中には大量のデータが蓄積されるようになり、データの利活用のノウハウやスキルを学ぶことが非常に重要となります。こうしたシステム開発に興味がある方をお待ちしています。
専門:ウェブ情報学・サービス情報学、子ども学(子ども環境学)
関西大学大学院総合情報学研究科博士後期課程修了、文教大学情報学部情報システム学科専任講師、同准教授を経て現職。文教大学サイバー防犯ボランティア代表。情報システム学会理事。大学時代は学生ベンチャーを設立し、Web関連を中心としたシステム開発等の業務に従事。文教大学に着任後は地方自治体や警察関連の業務を中心とした活動を行っています。
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