Jリーグ鹿島アントラーズのアカデミーチームで、メディカルスタッフとしてトレーナーをしています。ジュニアとジュニアユースに所属する約100名の選手に対し、健康管理やパフォーマンスアップに向けたフォローを行うことが主な業務。日々の練習時はグラウンドに立ち、選手の様子を観察しながら個々の変化や課題を見出してアドバイスをしたり、コーチへ練習内容の提案を行うなど、業務は多岐にわたります。選手たちの成長を間近で見られるのはやりがいを感じますし、試合に勝ち、選手と共に喜び合う瞬間はかけがえのないもの。トップチームを目指す若いアスリートの身体をサポートするために、自分自身も彼らに負けない努力を重ねています。
小1からサッカーを始め、本気でプロを目指し、高校時代までサッカー漬けの日々でした。次第に現実の難しさを感じるようになった時、プロ選手が無理でも違う形でサッカーに関わっていこうと決め、スポーツトレーナーを目指すことに。しかし、トレーナーの知識だけでは仕事の領域に限りがあると知り、トップ選手に帯同するためのアドバンテージにもなると考え、理学療法士の資格を取得しようと思いました。高校時代に通っていたクリニックの先生が元プロサッカー選手で、治療以外にも悩みを理解していただけたことは心強く、コーチ以上に身近な存在でした。そして、現在向き合っている選手にとって、自分もそんな存在でありたいと思っています。
学生時代は、午前中に整形外科病院で理学療法士助手として働きながら、夜間部へ通っていました。中部リハビリテーション専門学校は、愛知県の中でも歴史がある老舗の学校で、資格の高い合格実績や、実習先の豊富さは大きな魅力のひとつ。現場経験が豊富な先生方の授業は実践的でわかりやすく、サポート体制も充実していたので安心して学びに没頭できました。また、アットホームな雰囲気のなか、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨し、支え合いながらみんなで成長できた学生時代でした。そんな4年間を過ごすなかで、チームを円滑にまわすコミュニケーションスキルを培い、現在の自分につながっているんだと実感しています。
一般社団法人 MAPアントラーズスポーツクリニック所属/鹿島アントラーズ アカデミーチーム勤務/理学療法士、スポーツトレーナー/理学療法学科 二部(夜間)卒/2020年卒/“サッカーが好きな気持ちは変わらない”という思いから、スポーツの現場に携わる理学療法士を目指した土肥さん。「もともと人のために何かをしたい、という思いが強くて。チームをサポートするポジションは、自分にとても合っていると実感しています。スポーツチームのメディカルスタッフとして大切なのは、スポーツの現場で必要とされる医学的知識はもちろん、コミュニケーション能力、努力を続ける情熱と謙虚さです」とお話しくださいました。