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国家資格が必要な医療関係職であり、高齢化社会に伴って目の疾患が増加していることもあるため、需要は多く、就職先に困ることはあまりないようです。
一般的な就職先は医療機関の眼科になります。
大学や短大、専門学校などの養成施設を卒業し、国家資格を取得した後に、公立の医療機関、私立病院や大学付属病院、眼科診療所で、専門職として勤務します。勤務先にもよりますが、そこでの業務のほかに、地域の学校や会社などで行われる集団検診に携わることもあります。
または大学の研究機関などで眼科に関する専門的な研究に携わる人や視能訓練士の養成施設に勤務する人(教員免許が必要な場合もあります)もいます。一度資格を取得すると一生保持できるため、女性の場合は結婚、出産で休職を経て再就職することもできます。また勤務先によっては常駐勤務のほかに週2~3日の非常勤職員として働くことも可能で、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べるのも魅力です。
公立の医療機関、病院、眼科診療所
医療機関のなかでも最も多い就職先は、医療法人や個人経営の眼科診療所です。週5日間、定時に出勤し、視能検査を主な仕事とするのが一般的です。最近は、斜視や弱視専門や、緑内障、白内障などの疾患別の専門外来も増えているため、勤務先によっては検査よりも矯正訓練がメインということもあります。また、ほかの医療従事者に比べて夜間勤務や残業が少ないのもこの仕事の特徴です。
大学の研究機関
社会の高齢化に伴い、目に関する疾患を抱える人が増えていることから、専門性の高い研究も進んでいます。国家資格を取得後に、そのまま大学の研究機関で眼科領域に関する研究を積む人も少なくありません。
学校や企業などでの集団検診
視能訓練士の重要な仕事のひとつが、集団検診です。自治体で行われる3歳検診をはじめ、学校や企業での視能検査で、目の疾患の予防や早期発見はもちろん、視能検査で全身疾患の早期発見につながることもあります。
養成施設
視能訓練士を目指す人はここ数年(※2017年時点)増加傾向にありますが、それでもまだ慢性的な人員不足を抱えている状況です。
特に高齢化社会が進むなかで視力の低下などを訴える患者も多く、それに対応できるよう多くの視能訓練士を育てることも重要な仕事です。
国家資格を取得して医療機関で視能訓練士としての経験を積んだ後に母校や養成施設で教鞭をとる人も増えています。この場合、教員免許が必要な場合もあるため、視能訓練士の資格と同時に大学在学中に教員免許を取得する人もいるようです。
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