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ナレーターの1年目はどうだった?

ナレーターの1年目はどうだった?

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ナレーターの養成所や専門学校を卒業したからといって、すぐに仕事ができるわけではないのがこの職業の厳しいところです。多くのナレーターは卒業と同時に所属できる事務所を探します。そして、ボイスサンプルの作成をしたり、オーディションに参加したりしながら、単発の仕事やレギュラーの番組への採用を目指します。

とにかく日々勉強! 仕事やオーディションの準備を怠らない

ナレーターはキャリアにかかわらず、担当する仕事に対応できるように日ごろからスキルを磨いたり、知識を増やしたりして、本番に備えておく必要があります。そのため、1年目に限らず、ナレーターは日々勉強することが求められます。発声・発音・滑舌・早口言葉などを訓練するために、テレビやラジオなどで話すアナウンサーやナレーターに続いて真似して読むこともあります。特に漢字の読み方やアクセントといった基礎を身につけるためにはたくさんのニュースに目を通していく必要があります。また、ナレーターは耳を鍛えることも大切です。それぞれのナレーションの違いがわからなければ、表現のバリエーションは生まれません。いろんなナレーションを聴き、その違いがわかる耳を育てることが、ひいては表現力を磨くことになります。すべての情報を自身のナレーションに生かすことができるよう訓練をおこないます。
さらに、最近のナレーションでは流行を取り入れた読み方を要求されることも多く、例えば、話題になっているお笑い芸人のギャグをナレーションの中で真似してみることもあります。そのため、その時々の流行をできる限り知っておくことも大切です。

先輩の収録に同行し、ボイスオーバーのチャンスをつかむことも

事務所に所属している場合、下積み時代には先輩の収録に同行させてもらえることがあります。情報番組やワードショーなどでは「ボイスオーバー」といってナレーターとは別の、登場人物になりきって読む人が急きょ必要となることがあります。外国人へのインタビューで吹き替えのように声が入っているシーンや、芸能人がファックスなどで文書を出した場合に「私たちは本日婚姻届を提出し……」とそのファックスを読み上げるシーンを見たことがある方も多いと思います。番組によってはナレーターがそのまま読むと決めているところもありますが、多くは別の人間が担当するといいます。そのとき、ボイスオーバーの担当がいない場合などには見学に来ていた新人が抜擢されることも稀にあります。たとえひとことだけでも声を収録することができるチャンスがあれば、新人にとっては大きな経験になります。こうした現場の雰囲気に慣れることは、実際に仕事をするうえで何より大切であり、ナレーター事務所によっては、新人はそういった経験を積み上げることを重視し、先輩の収録に同行すると決めているところもあります。番組宣伝やボイスオーバーなどの短いナレーションを担当し、それをきっかけにナレーター変更のときに担当させてもらえることもあります。新人時代に顔と声を覚えてもらうことで仕事に繋げていくことができます。

取材協力

野﨑 千華(ナレーター/フリーアナウンサー)

元南日本放送アナウンサー。放送局退社後、養成所を経てナレーター、フリーアナウンサーとして活動。声優事務所やナレーター事務所に所属し、テレビ番組やCMナレーション、情報番組では生ナレーションにも携わる。2018年よりフリーランスで活動中。

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