• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • マスコミ・芸能
  • ナレーター
  • 20年後、30年後はどうなる?
ナレーターの20年後、30年後はどうなる?

ナレーターの20年後、30年後はどうなる?

全国のオススメの学校

ボーカロイドや「音声合成ソフト」、そしてAIなどが進化し続けている現代、ナレーターの仕事の需要はどのように変化していくのでしょうか。さらに、近年では全く違う業界で働きながら「副業でナレーターをしている」という人も現れています。が、ボーカロイドや、「音声合成ソフト」にナレーターが取って代わられてしまう可能性はあるのでしょうか。

在宅ナレーターと本業ナレーターの二極化?

最近では、自宅で録音をするための機械やコンピュータの精度もあがってきています。また、クラウドソーシングなどで音声データを購入する企業も増えてきており「ナレーター=スタジオに来てもらって収録をするもの」という概念も多少薄れつつあります。そのため、自宅で隙間時間にナレーションの仕事をする人も増えてきており、ナレーターの仕事は、今後ますます二極化していくと考えられています。
二極化というのは、レギュラーで情報番組など著名なものを担当し認知度があり、ナレーションで生計を立てているナレーターや声優・アナウンサーそして、副業として在宅で隙間時間に声を録音し提供するナレーターです。
誰にでも簡単にできると思われているナレーションの仕事は、AIの発達により今後なくなる仕事だと思われがちです。
しかし、AIが発達した社会でも人間の感性に寄り添うような、そのナレーターでなければできない「人の心に訴えかける、想いの伝わるナレーション」は変わらず必要とされるでしょう。そのような表現ができるナレーターこそがAIが進化する中でも仕事を失わずプロのナレーターとして活躍し続けられる存在であると考えられます。

音声合成ソフトとの競合は?

近年では文章を入力すると機械が人の言葉のようにしゃべる「音声合成ソフト」がどんどん進化しています。実際、この音声合成ソフトが某人気バラエティー番組のナレーションとして使われていることもあり、これらのソフトによりナレーターを脅かす時代がくると心配する声もあります。
しかし、人の声ならではの目に見えない温かみや想いが伝わるようなナレーションも必要とされ続けることは間違いありません。某人気バラエティー番組のナレーションに起用されているのも、ただ話題性がある・おもしろいと捉えられているためであり、けっして将来的にはすべての番組のナレーションが「音声合成ソフト」のものに代わるとは考えられません。そのため、ナレーターは機械にはできない「本物の語り」を磨き続けることが大切です。「生活のために」「お金を稼ぎたいから」とナレーターを仕事に選ぶ人は多くありません。好きでなければ続けることができませんし「このナレーションは自分がやったんだ!」と誇りに思えるからこそ大変なことがあっても続けることができるといえます。そのプライドはテレビやラジオの視聴者の心を動かします。そして、そんなナレーションはけっして機械に取って代わられることはないでしょう。

取材協力

野﨑 千華(ナレーター/フリーアナウンサー)

元南日本放送アナウンサー。放送局退社後、養成所を経てナレーター、フリーアナウンサーとして活動。声優事務所やナレーター事務所に所属し、テレビ番組やCMナレーション、情報番組では生ナレーションにも携わる。2018年よりフリーランスで活動中。

関連する仕事・資格・学問もチェックしよう

ナレーターを目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT