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翻訳家のキャリアパス

翻訳家のキャリアパス

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翻訳家が歩む代表的なキャリアステップにはどのようなものがあるでしょうか。翻訳家は一般的な企業に勤務して業務を担当するような働き方ではなく、個人でひたすら言葉に向き合う仕事です。翻訳の品質とレベルが大切だという、ある翻訳家にキャリアステップについて聞いてみましょう。

翻訳の品質を高めることが大切

優秀な会議通訳の場合は技術翻訳ができるため、その人たちに翻訳の仕事が流れてしまいます。すると翻訳だけを仕事にする場合は、翻訳にどれだけの実力があるか、ということが大切になります。つまり、できるだけ翻訳の品質を高めることが大切だと、ある翻訳家は話します。
翻訳のレベルを上げるには場数を踏むことですが、いい品質で数をこなさないとスキルは上がりません。重要なことは、いかに優秀なネイティブのプロエディターと出会うか、そしてその赤字をしっかり確認するか、にかかっているそうです。

訳しっぱなしではなく、必ずフィードバックを確認する

日本語から外国語にした翻訳はプロのエディターにネイティブチェックをしてもらうことが必要です。重要なことは、その赤字を必ず確認するということです。フィードバックされたものを見なければ、どこをどう間違って、どう修正されているかがわかりません。ただ訳しっぱなしではなく、どこに赤字が入っているか、なぜ修正になったのかを勉強することで実力に差が出てくるのです。勉強をしていくなかで、年間を通して翻訳をチェックしてもらう体制があれば、翻訳家は成長していくことができます。修正ポイントを確認することが一番いい勉強になるので、いいネイティブチェッカーとペアを組むことが重要だということです。
例えば、自分の書いた英語に満足してそのままの翻訳で納品しても成長しないのだそうです。「エディトリアルイングリッシュ」「プロフェッショナルイングリッシュ」といわれるプロの英語が書けなければ、翻訳者としては使い物になりません。
これは、英語から日本語への訳でも同じだと言います。日本語はすごく難しい言語であり、日本語訳を書いてもそれが読み手にとって生きる言語かどうかがとても大切です。日本人だから日本語で訳を書くことができるとしても、それはプロの日本語ではないのです。
どれだけ上のレベルを目指すかが翻訳家としてのキャリアステップではないでしょうか。

外国語を使った仕事の幅を広げていく

翻訳家だけで生計を立てていくのはそう簡単ではないため、別の業務を兼任することを考える必要があると、ある翻訳家は言います。
例えば、英語の講師をしながらの翻訳家です。専門学校などで講師として勤務したり、個人で英語の講師をおこなったりしながら、翻訳を続けていく人は大勢いるそうです。また、通訳と翻訳をうまく両立している人も多いといいます。国家資格である通訳案内士として活躍している人の場合、大手旅行代理店などに登録していて毎月かなり頻繁に仕事がある人もいれば、フリーでいても毎月定期的に仕事がこない人もいるため、スキルなどにより、収入に差が出てしまう場合もあるようです。通訳案内士の仕事をする場合でも合間に翻訳の仕事をするなどして兼務するといいかもしれません。
外国語という言語を使う職業のなかでいくつもの仕事を考えておくことをおすすめします。

取材協力

轟なぎさ(とどろき・なぎさ)

20歳からNHK通訳を経て上智大学と同時通訳者養成学校卒業後、プロ同時通訳者・技術翻訳者になり、PRコミュニケーション&会議通訳エージェント、アンクレア株式会社を設立。米国テンプル大学大学院にて教育学修士課程及び博士課程首席卒業。300社以上の民間企業及び政府関連の同時通訳の就業実績20年以上。NTV衛星生同時通訳、マーケティング&PRコミュニケーション業務、広報関連のメディア・イベントおよび記者会見等の同時通訳実績だけで1,000回以上、現在に至る。

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