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高校での勉強は学習のベースとしてありますが、専門学校で学んだことはいざ病棟クラークとして勤務し始めるとやはりとても役立つとのことです。いったいどのようなことが病棟クラークの仕事に必要なのでしょうか。また、今後は何を勉強したらよいのかを説明しましょう。
医療福祉系の学校に入るために
病棟クラークになるには、医療福祉系の大学や専門学校に通って専門知識を習得してから、病院に就職するのが一般的です。専門学校や大学に入学するには、筆記試験や小論文、面接などがありますが、最近はAO入試制度を導入するところも増えています。
AO入試では、入学希望者の人物像を見極めるため、筆記試験等はなく志望動機や面接での個性を重視するようです。
ある病棟クラークは、医療事務を学ぼうと専門学校へ入学しました。医療は必要不可欠であり、安定性がある分野にかかわる仕事がしたかったのがその理由です。専門学校はAO入試だったため、書類選考と面接があり「なぜこの学校に入りたいのか」「医療事務のコースを選んだのはなぜか」などの質問を受けたそうです。面接には高校の先生と何度も練習をして挑んだとのことでした。
入学試験で小論文や筆記試験がある場合は、国語を勉強しておくと役立ちます。漢字検定の資格を取る、本を読む、新聞のコラム欄をまとめるなど、できることはいろいろあるので、ぜひトライしてみてください。
専門学校で勉強したことは実務で役立つ
ある病棟クラークは、専門学校で勉強したことは実践的に仕事で役立っていると言います。医療事務コースに通う場合、1年目はレセプトの勉強をして、2年目は希望職種に分かれた授業があり、実習を行います。専門学校で学ぶ医療用語や略語は病院で実際に使うものばかりです。医師や看護師は略語で話すことが多いので、指示されたときにわからないと困ってしまいますが、専門学校で勉強しておけばスムーズに仕事に入っていくことができるのです。
また、電話対応の練習やビジネスマナーを学ぶ講座なども、病棟クラークの仕事では大いに役立ちます。病棟クラークは患者さんやその家族と接する機会が多く、電話での応対も重要な仕事の一つです。ていねいな話し方やコミュニケーションの取り方を十分に学んでおくと仕事がやりやすくなります。特に電話口では相手が見えないので、コミュニケーションスキルは大切だと言えるでしょう。
ある病棟クラークが通った専門学校では、毎日、午前中の1時間を使って、漢字の勉強と電卓打ちの練習があったそうです。漢字検定1級に向けて勉強したため、とても大変だったそうですが、毎日コツコツ勉強したことで少しずつできるようになり、自信がついたと言います。パソコンやスマートフォンを使うことが多いと、漢字は書けなくなりがちですが、学校で勉強をしたおかげで、難しい漢字を読んだり書いたりできるため、病棟クラークの仕事にはとても役立っていると話してくれました。また、電卓打ちも毎日練習したので、ブラインドタッチで打てるようになり、業務に活用できとても便利だとのこと。スキルを身に付けると、実際の業務がやりやすくなり、効率化にもつながるので、ぜひ勉強してほしいとのことでした。
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