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病棟クラークは直接の医療行為はできませんが、患者や他の医療スタッフに感謝されるとやりがいを感じ、役立っていると思うと楽しいそうです。また、病棟クラークならではの大変なこともあるとのこと。ある病棟クラークが仕事をする中で、楽しいこと、大変なことを聞いてみました。
楽しいこと
ある病棟クラークは、日々の仕事の中で患者さんとかかわること自体が楽しいといいます。例えば、検査の順番待ちの間に患者とたわいもない話をすること。病院で検査や手術をするのは誰もがイヤなことであり、怖いという気持ちがつきまとうものですが、そんな時に一緒にいて雑談をしたり話を聞いてあげるだけで、少しでも怖さが和らいだり落ち着くならと、気持ちのケアをしているつもりで対応しています。
そういったケアは、医師や看護師が行う医療行為ではありませんが、医療スタッフが忙しくてまかなえない部分こそが、患者にとっては大切なことだったりするのかもしれません。患者側も、スタッフが忙しいのはわかっているため、無理は言えないもの。その病棟クラークが患者の話をゆっくり聞いてあげると、「看護師さんはバイタルを測るとすぐにいなくなってしまうから、あなたに話を聞いてもらってすっきりした。ありがとうね」などと感謝されることがよくあるそうです。伝える相手として自分が役目を果たすことができるのはうれしいとのこと。一人では動けない患者に売店まで付き添ったり、一緒に散歩に出たり、患者が必要としていることに対応しながら、できる限りのサポートをしているといいます。相手の気分転換になったのならよかったと思うし、やりがいを感じると話してくれました。
病棟クラークは、患者だけでなく、医師や看護師をはじめとするスタッフにも雑務を頼まれることがたくさんあります。一緒に働くスタッフに「クラークさんがいないと仕事が回らない。いてくれてよかった」と言われると、役に立てていると実感できるそうです。
大変なこと
一番大変なのは、病棟クラークの人数が少ないことだといいます。勤務先の病院では、病棟クラークは各病棟に1人しかいないので、何か問題が生じたり質問があるときに、相談できる先輩病棟クラークが近くにいないことが困るとのこと。看護師や看護師長が話を聞いてくれるそうですが、孤独を感じたこともあったそうです。
また、コミュニケーションがうまくとれずストレスに感じることも。患者やその家族からは、理不尽なことを言われてしまうこともしばしば。医師と看護師で意見が異なるとその板挟みになってしまうこともあり、どうにも答えられず困ってしまうこともあるとか。病棟クラークは、他の医療スタッフの指示を受けて仕事をすることも多いので、こき使われていると感じたこともあったそうですが、みんながどれだけ忙しい状況であるかを理解できるようになると徐々に考えが変わり、マイナスにとらえるのではなく前向きに仕事をすることが大切だと思うようになったと話してくれました。
人間は、一度失敗をすると忘れないものです。わからないことはそのままにせず、確実に確認してから処理することの大切さを学んだということでした。
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