産学連携を通した企画開発、デザイン、展示などを必修授業として行っている御茶の水美術専門学校。JR東日本グループのハウスエージェンシーであるJR東日本企画の課題に携わった滝戸さんにお話を伺いました。
トレインチャンネルをするにあたり動画や映像制作が得意なメンバーがいなかったため、映像のクオリティよりもアイデアと企画で勝負することにしました。実写にこだわりクレイアニメにすることで差別化を図り、「電車」という世界観を大切にしたキャラクターとストーリーを考えました。企業ヒアリングでは、コンテンツの間にCMを挿入できるか、CMの順番を変えられるかなど、どこまで自由にアレンジができるかを確認しました。
30秒のクレイアニメのために600枚近い写真を1日で撮影して動画編集まで行いました。撮影前の準備はとても大変でしたがチームで役割を分担してギリギリまで作業を行いました。動画を30秒で完結させるのではなく、ストーリー性のある動画の間にCMを挟んだことや、キャラがビールを飲むとビール会社のCMが流れて動画とCMを連動させるなど、広告媒体としての価値を上げる工夫が評価され、企業奨励賞を受賞しました。
企業の本当の悩みや求めていることを理解することが大切と気づきました。企業はなぜ学生にこの与件をお願いしているのか、企業内であらゆる議論を尽くしているので、学生の視点で考えられる新しいアイデアを欲しているはずです。悩み解決のためのフィールドワークを重ねて、何がダメか、もったいない見逃しているポイントはないか、改善できることがあるかに着目して企画を考え、商品に対してポジティブに向き合っていきたいです。