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自衛官の気になる?年収・給料・収入

自衛官の気になる?年収・給料・収入

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自衛官の月々の給料は、特別職国家公務員として規定された俸給に各種手当を加えた額となります。諸手当は住居手当や通勤手当などのほか、任務に応じて営外手当(月に6680円/駐屯地外に居住する曹士自衛官に支給)、乗組手当(月に約11万円/護衛艦乗組員、2曹平均)などが支給され、手厚い処遇といえるでしょう。
俸給とは、基本給に当たるもので、「階級」を主軸に、勤続年数や功績などの評価を示す「号俸(ごうほう)」によって月額が決まります。例えば曹長の場合、1号俸から141号俸まであり、俸給月額は24万9800円(1号俸)~42万6200円(141号俸)と幅があります。階級が上がり、号俸の数が多くなるほど、俸給月額が増えます。昇給は年に1回。同じ階級、号俸であれば、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のどの所属であっても俸給月額に変わりはありませんが、初任給は採用種目ごとに異なり、学歴などによっても違いがあります。

出典

「自衛官採用 自衛隊総合採用案内」パンフレット(令和6年度)
「防衛省の職員の給与等に関する法律」(令和5年法律第七十八号による改正:令和6年4月1日施行)

一般曹候補生として採用される場合

一般曹候補生の初任給は、高卒は月額19万8800円、大卒は20万9500円(※)となっています。加えて賞与(期末・勤勉手当)が年2回。諸手当は、住居手当、扶養手当、通勤手当などのほか、航海手当や航空手当など、陸海空それぞれで手当が支給されます。入隊後の階級は最も下位の2士(2等陸・海・空士)からスタートして入隊1年後には士長に昇任し、俸給も高卒者は月額21万2000円、大卒は21万6000円にアップ。入隊後、約2年9カ月が経過すると、選考によって3曹(3等陸・海・空曹)に昇任し、さらに俸給が上がります。その後、実務経験4年で幹部候補生部内選抜試験の受験資格が得られ、これに合格すれば幹部に昇任することができ、収入もアップしていきます。

(※)2024年4月1日現在。なお、大卒者の初任給は、複数年かけて21万7000円まで引き上げられる予定です。

出典

「自衛隊一般曹候補生採用案内」
令和6年度 「自衛隊一般曹候補生採用要項」
「自衛隊総合採用案内」

自衛官候補生として採用される場合

自衛官候補生は任用期間が約2年~3年単位で区切られているという、任期制の自衛官です。給与は、入隊から約3カ月間は自衛官候補生手当として月額15万7100円。その後、2士に任官され、俸給は高卒で月額19万8800円、大卒は20万9500円(※)にアップします。加えて、2士に仕官後には自衛官任用一時金として22万1000円、諸手当(地域手当、寒冷地手当、航海手当、乗組手当など)が該当者に支給されるほか、年2回賞与(期末・勤勉手当)が支給されます。また、任期満了時には陸上自衛官は1任期約64万円(約2年)、海上・航空自衛官は1任期約104万円(約3年)の特例退職手当が支給されます。任期は希望すれば更新して勤務を継続することも可能で、2期めを満了した場合の特例退職手当は、陸上自衛官は約157万円(2年)、海上・航空自衛官は約162万円(2年)となっています。

(※)2024年4月1日現在。なお、大卒者の任官初任給は、複数年かけて21万7000円まで引き上げられる予定です。

出典

「自衛官候補生採用案内」
令和6年度「自衛官候補生採用要項」

防衛大学校学生として採用される場合

防衛大学校学生や防衛医科大学校医学科などの学生の場合、名称は「学生」であっても、身分は特別職国家公務員になるので、入学金・授業料の納入はなく、学生手当として、13万1000円(2024年4月1日現在)と年2回の賞与が支給されます。卒業後は、曹長に任命され、陸上・海上・航空の各自衛隊の幹部候補生学校に入校します。約1年間の教育訓練などを経て幹部である階級の3尉(3等陸尉・3等海尉・3等空尉)に任命されます(※)。そこからさらに専門性を高めながら幹部自衛官の道を進んでいき、階級が上がるごとに給与が上がっていきます。

(※)防衛医科大学校医学科の場合、卒業後に曹長に任命され、幹部候補生学校に入校。約6週間の教育訓練を受け、「2尉(2等陸尉・2等海尉・2等空尉)」の階級に昇任します。

出典

令和6年度「防衛大学校学生受験要項」
「防衛大学校」パンフレット

令和7年度入校「防衛医科大学校医学科学生受験要項」
令和7年度入校「防衛医科大学校看護学科学生(自衛官候補看護学生)受験要項」

海上自衛隊・航空自衛隊の航空学生として採用される場合

航空学生の初任給は、高卒は月額19万8800円、大卒は20万9500円(※1)となっています。加えて賞与(期末・勤勉手当)が年2回。さらに諸手当として住居手当、扶養手当、地域手当、寒冷地手当、航海手当、航空手当などが支給されます。 航空学生として入隊時は最も下位の階級である2士からスタートし、専門的な訓練を受けながら昇任していき、入隊して約6年で幹部自衛官の階級である3尉に昇任。3尉になると、給与は海上自衛隊の場合、月額44万2580円(航海手当含む)、航空自衛隊では月額52万3770円(航空手当含む)になります(※2)。

(※)2024年4月1日現在。なお、大卒者の任官初任給は、複数年かけて21万7000円まで引き上げられる予定です。

出典

令和6年度「自衛官採用 航空学生採用案内」パンフレット

一般自衛隊幹部候補生として採用される場合

初任給は合格した試験区分や、学歴などで異なります。大卒程度試験の区分に合格して採用された場合、初任給は月額24万3500円(大学院修士課程修了者以外)、大学院修士課程修了者は月額25万8600円になります。院卒者試験合格者は、月額26万2200円となっています。採用試験合格後、陸上・海上・航空の各自衛隊の曹長に任命され、幹部候補生学校での約1年の教育訓練などを経て、初級幹部の3尉として各部隊に配属されます(院卒者試験合格者は2尉に昇任)。その後、スキルアップをはかりながら昇任していき、収入も上がっていきます。

出典

「幹部候補生・技術貸費学生採用案内」
令和6年度「自衛隊一般幹部候補生採用要項」

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