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ライターに求められる人物は?適性を知る

ライターに求められる人物は?適性を知る

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ライターの仕事の柱は、「取材」と「原稿執筆=ライティング」です。取材では取材対象者から自分が知りたい情報や本音を引き出す技術が重要になりますし、相手を不快にさせない言葉遣いやマナー、さまざまな話題に対応できる一般常識や教養も必要です。
また、原稿執筆においては、文章を書くことを楽しめるかどうかという適性がまずは問われます。人とコミュニケーションをとる機会が想像以上に多い仕事ですので、人付き合いが苦にならないかどうかもライターの向き不向きに繋がるでしょう。

文章を書くことが好き

ライターの本業である「文章を書く」という作業を楽しめるかどうかは、何よりも大切な資質になります。
例えば本を丸々1冊執筆するなどの場合は、長い時間をかけてそれを書き上げるだけの根気や集中力が必要になりますし、読者を飽きさせない展開の工夫なども考えなくてはなりません。難しい語彙や表現をたくさん知っているかどうかはそれほど重要ではありませんが、誰が読んでも同じような理解・解釈ができるわかりやすい文章を書くテクニックはプロのライターにとって不可欠な能力になります。

聞く/聴く力がある

自分が知りたい情報やより深い話を取材対象者から引き出すためには、相手がついつい先を話したくなるような、的確な質問や相槌ができるかどうかがカギになります。これはインタビュー力とも言い換えることができます。
この力を高めるためには、相手の立場のほか、語られる内容にまつわる情報を取材前にどれだけ知識として蓄えておけるかも大切になるでしょう。
また、取材が自分の意図していなかった方向に進みそうな時に、作り上げたい原稿の方向性に合わせ、会話を自然にコントロールするコミュニケーション力も必要です。
さらに、クライアントの依頼に沿った原稿を書き上げるためには、相手が「どんな原稿を求めているのか?」を正しく理解し、その意図を原稿の中に落とし込んでいく力が必要になります。
相手が求めることを的確に把握するためには “対話”が重要。「きっとこうだろう」という思い込みで物事を進めるのではなく、面倒でも相手と話し合いながら一つひとつ着実に物事を進めていく慎重さも求められます。

客観的な視点

ライターは自分が書きたいことだけを書くのではなく、クライアントや取材相手が伝えたいメッセージをわかりやすく読者に伝えるのが仕事です。
このようにクライアント・取材相手と読者を繋ぐ架け橋としての役割をもつため、クライアントや取材相手、読者に寄り添う視点を大切にしなくてはなりません。例えば、グルメ雑誌でレビューを担当するにしても、「自分は濃い味が苦手だからこのラーメンはおいしくない」という表現をするのではなく、あくまでそのラーメンにはどういう特徴があって、その特徴からどんな人にオススメできるのかを分析してわかりやすく表現するのがプロのライターです。

社交的である

ライターは取材やインタビューで初対面の人に数多く出会うことになりますので、人見知りがなく、誰とでも明るくコミュニケーションが取れる人に向いている職業です。
時には編集者に代わって取材交渉や掲載交渉をすることもありますので、物怖じしない姿勢や、相手をその気にさせる交渉力も重要になるでしょう。

感受性が強い

人の心を動かす原稿を書くためには、自分自身が情緒豊かであることが大切です。
インタビューで相手が感情を強く表現するシーンがあったとき、その想いに共感し、エモーショナルな部分を文章に落とし込むことができるかどうか。それによって原稿がもつパワーや読者への伝わり方は大きく変わってくるでしょう。
ただし、思い入れが強すぎるがゆえに極度に客観性を欠いてしまったり、一部の人にしか伝わらない原稿になってしまったりするのは勿体ないことです。
感受性豊かに物事を受け止めながらもアウトプットはフラットにできる人は、ライターに適性があると言えるでしょう。

好奇心旺盛である

取材相手やクライアントが伝えたいことを的確に表現し、かつ、読者を惹きつける原稿を書くためには、「世間の人は今どういう話題に関心があるのか?」「何がブームになっているのか」ということのほか、自身が担当する原稿のテーマや取材対象者に“興味・関心”をもつことができるかどうかが重要になります。
読者が納得しながら読める原稿を書くためには幅広い知識が大切ですし、さまざまな経験をしている人はそれだけアイデアの引き出しを多くもつことができます。
仕事以外の時間に見聞きしたことが思わぬ形で仕事に役立つこともあり、仕事とプライベートの境目が曖昧な職業とも言えますが、その働き方をおもしろいと思える人は飽きることなく続けていくことができるでしょう。

時間や約束を守れる

原稿には必ず締め切りがあり、それを越えてしまうと印刷など次の工程に大きな影響を及ぼしてしまう場合もあります。また、相手に時間を割いてもらう取材の約束には決して遅れることはできません。
このように、ライターは常に時間を意識し、約束を守ってスケジュール通りに行動することが求められます。時間にルーズな人は周囲からの信用と仕事を失いかねませんので、注意が必要です。

取材協力・監修

高橋実帆子※2020年8月31日更新

フリーランスライター/エディター。1980年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、通信社記者を経て、2012年からフリーランスとして活動。女性向けWebメディアの編集長を経て、企業HPのコンテンツ制作、SNS運用支援などに携わる。経営者・役員インタビュー、社内報執筆、経済系書籍のライティング、日本文化に関する記事など執筆多数。

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