• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 保育・教育
  • 大学教員
  • 勉強時間・やり方
大学教員になるための勉強時間・やり方

大学教員になるための勉強時間・やり方

全国のオススメの学校

大学教員になるためには、大学を卒業後、大学院への進学をして研究を行い、最終的には「博士号」を取得することが必要とされることが多いようです。募集要項には書いていない場合でも、博士号をもっていないと大学教員になれないことも増えているといいます。

大学院を卒業し、博士号を取得する

大学院を卒業し、博士号を取得する

大学教員を目指しているのであれば、まずは最低条件として大学を卒業する必要があります。一般的にはその後大学院で修士課程、博士課程と進み「博士号」を取得することが求められます。ごくまれに、大学を卒業しただけの「学士」でも採用される場合もありますが、ほとんどないと考えたほうがよいでしょう。募集要項によっては、必ずしも「博士号を取得していること」と書かれていないので、学士でも応募できるのかな、と考えてしまいがちです。
しかし、これはすでに研究者として十分な経験を積んだ方が大学教員になる場合の救済措置です。現在40~50代以上の世代の方が大学生だったころは、大学院に進む人が少なかったり、進学しても「博士号」を取っていない人が多いようです。時代的な背景があって「博士号」は取得していないけれど、「博士号」に相当するだけの能力をもっている人材も採用することができるよう、博士号に関する記述がないケースもありますが、今から大学教員を目指すような若い世代の皆さんは、ほとんどの場合「博士号」を取得していることが条件として求められる傾向にあります。
また、多くの大学は研究ひとすじといった教員よりは、学生の教育に興味がある人材のほうが歓迎されます。そのため、学生時代に予備校講師や家庭教師などのアルバイト経験があると有利になるかもしれません。
大学院を卒業、あるいは博士号を取得するタイミングで、自分の研究分野や得意分野に関連した大学教員の公募が出ているかをチェックします。自分の大学院の教員や研究室の教授などに大学教員志望であることを伝えておけば「このような募集があったよ」と教えてもらったり、紹介してもらったりすることもあります。大学教員に応募すると、書類審査、面接、模擬講義などを経て採用されます。応募した大学においてすでに非常勤講師を経験していれば模擬講義は免除になることもあります。

教員免許は取っておいたほうがいい

大学教員を目指していても、自分が大学院を卒業するタイミングで、タイミング良く行きたい専攻の教員募集があるとは限りません。また、大学教員は募集人員が少なく狭き門のため、自分が望むタイミングですぐになれるわけではありません。さらに、少子化の影響で大学の講義の数や、募集している教員の数も減りつつあります。大学院卒業後にすぐ大学教員になることができなくても、食べていくための仕事を確保することが大切です。
そこで、大学で教員免許を取得することができるのであれば、取得しておくことをおすすめします。大学教員になるまでの間、中学や高校の教員をして経験を積む人も多いですよ。
あるいは、助手や助教として経験を積むことも可能です。しかし、大学教員を正社員とするならば、助手や助教、非常勤講師は契約社員のような存在。2~4年で契約が満了となる安定しない雇用状況のため若干不安定ではあります。そのため、教員免許でなくても、いくつかの仕事に就くことができる準備をしておきましょう。

取材協力

トミヤマユキコ

ライター/大学講師。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て大学講師に。少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当している。ライターとしては『小説すばる』『yomyom』『エル・グルメ』などで日本の文学・マンガ・フードカルチャーに関する連載を持つ。著書に『夫婦ってなんだ?』『40歳までにオシャレになりたい!』『大学1年生の歩き方』など。

関連する仕事・資格・学問もチェックしよう

関連する仕事の勉強時間・やり方もチェックしよう

大学教員を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT