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診療情報管理士の多くは、病院や診療所(クリニック)などの医療機関に就職しています。ただ、医療機関といっても、規模によって業務内容が変わる可能性が高いといえます。大病院だと専門性が求められ、小規模な病院だと幅広い業務を担当することが多くなるでしょう。診療情報管理士としての就職ではありませんが、診療情報管理士の資格や知識、経験を生かし、民間の医療ソフトウエア開発会社などで働く人も出てきています。活躍の場が広がっているといえそうです。
医療機関(総合病院、個人病院)
基本的に診療情報管理士は、病院をはじめとした医療機関で働く仕事。カルテに記録された診療情報の管理が、主な業務だからです。ただし、病院の規模によって、業務内容が変わる可能性があります。ベッド数や患者数の多い大規模な病院では、カルテの数も膨大なため、データの管理・分類・分析などの業務で分けられたり、「医療分野に強い」「経営に関する分析ができる」などの専門性が求められたりすることがあります。一方、小規模な診療所などでは、診療情報にかかわるすべての業務を任されるかもしれません。望む働き方に合わせて、就職先を検討できるといいでしょう。
民間企業
ごく少数ではありますが、診療情報管理士の知識や経験を生かして、民間企業で働いている人もいます。このケースでは、診療情報の管理や分析を行うことはほとんどないでしょう。考えられる仕事としては、医療ソフトウエア開発の会社に就職し、医療に関する部分のアドバイスや病院との調整などを担当するというもの。なかには、監査法人に勤め、カルテ監査を担当している人もいます。診療情報管理士の資格をもっていることで、民間企業に就職しやすくなるとはいえませんが、その知識をさまざまな業界で生かすチャンスはあると考えられます。
出産・育児・介護の後、復職しやすい仕事
診療情報管理士は、診療情報に関する専門的な知識が必要になる仕事です。そのため、出産や育児、介護などの理由で離職・休職する人がいたとしても、すぐに新しい人材でカバーできるものではないと考えられます。特に、診療情報の分類やDPC業務、データの分析などの専門性をもっていると、職場でも頼りにされるため、復職しやすい仕事といえます。
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