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アナウンサーの1年目はどうだった?

アナウンサーの1年目はどうだった?

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アナウンサーとして入社後、新人である1年めはどのように過ごすのでしょうか。どこに配属されるかによっても変わってきますが、新入社員として、あるアナウンサーが過ごした北海道の地方支局を例に、1年めに経験した研修内容や当時の気持ちなどを紹介します。

基本的な新入社員1年めの過ごし方

入社後は、3カ月程度の研修が始まります。まず、一通り局内の説明を聞いて見学して回ります。
次に、先輩アナウンサーについて、研修を進めていきます。決まった教育担当の先輩アナウンサーがいて、その人についてさまざまなことを習っていきます。局の規模にもよりますが、北海道の地方支局の場合は、新人二人に対して先輩アナウンサーは一人でした。ニュース原稿を読んで、先輩アナウンサーに聞いてもらい、イントネーションや言葉の区切り方、抑揚や声のトーンなど、細かく指導をしてもらいます。そのほかにもフリートークや中継などの研修があります。
そのテレビ局の場合、北海道には全部で7つの放送局があり、札幌局から先輩アナウンサーが来て指導してくれることもありました。北海道内の放送局の新人が札幌に集まって研修を受ける機会は年に2度ほどあり、全国から新人が集まる研修は東京で年に1度行われました。
研修の内容は多岐にわたりました。車に乗って街中を走って状況を実況したり、外郎売(ういろううり)などの早口言葉を練習したり。金子みすゞの詩を1日に1つずつ感情を込めて朗読し、上司に聞いてもらうこともありました。そのほか、座学での勉強もあります。
その後は、カメラの前に立って実際の放送と同じようにニュースなどを読む練習を1~2カ月ほど行います。本番と同じようにディレクターやカメラマンもいます。
すべての研修を終えて、テレビ放送の番組にデビューしたのは、入社後半年ぐらいのころで、ローカルニュースの担当でした。取材に出かけては、原稿を書いたり、中継をしたり、旅番組を企画したり、大変なことが多かったものの、楽しかったといいます。徐々にいろいろなことを覚えて、できることが増えていったそうです。

社会人として1年めに経験したこと

1年めからやりたい仕事ができて幸せだと思う一方、最初は何をするにもわからないことばかり。当初は取材に行くのが怖かったそうです。先輩が指導してくれましたが、手取り足取りという教え方ではなく先輩を見て学ぶ、という方法だったので、とりあえずやってみて、上司に直してもらったそうです。
取材に行く場合は、その取材のアポイントを取ることから始まります。取材先に電話をかけるのに、何をどう聞いたらいいのかわからず、電話を1本かけるまで長くかかったことも。
時には怒鳴られることもあり、社会人は大変だと感じるなかで、あたたかく見守ってくれる人もいたそうです。
わからないところに飛び込んでいく勇気をもって努力を続けていくうちに、いろいろなことを覚えてできることが増え、楽しくなっていったそうです。

2025年5月更新
取材協力

岸田彩加

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