産学連携を通した企画開発、デザイン、展示などを必修授業として行っている御茶の水美術専門学校。印刷インキや有機顔料などの世界的メーカー、DIC株式会社の出題に携わった鹿毛さんにお話を伺いました。
かつては世紀の大発明とまで言われたプラスチック製品も、近年は「脱プラ」という考え方が浸透してマイナスイメージを持つ人が増えてきました。それを払拭して、イメージアップを図るための企画の切り口はかなり悩みました。企業は多様なプラスチック製品の製造・販売を手掛けて私たちの生活を支え豊かにしています。それをどのような企画・商品で広く伝えることができるか、プラスのイメージに変えられるかを全力で考えました。
2次利用できるプラスチック包装を企画しました。チームで持ち寄ったプラスチック製品の中から野菜ネットのポップなカラー、通気性や使い勝手の良さに着目しました。調べてみると海外ではこのようなネットがお菓子やおもちゃの収納、ファッションにも活用されていることがわかり、可能性を感じました。その後の話し合いで形状を風呂敷タイプにすることで日本らしさを、そしてカラーを和名にすることで企業の特色を表現しました。
リアルな企業課題に取り組み評価していただいたことで、自信に繋がりました。今回チームリーダーを務め、意見を伝えやすい環境づくりとストレスの少ないスムーズな進行を心掛けました。チームのコミュニケーションを多くとることを一番に、メンバーの得意なことや挑戦したいこともたくさん話し合いました。自分が求められていることを自ら導き出して実行することで、常に新しい自分にアップデートしていることを実感しています。