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日本語教師の20年後、30年後はどうなる?

日本語教師の20年後、30年後はどうなる?

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SNSではタップするだけで翻訳されるようになり、コミュニケーションにおいて言葉の壁はなくなりつつあります。翻訳ソフトがさらに発達した場合、日本語教師は需要がなくなるのでしょうか。AIの発達の観点で、日本語教師の仕事や働き方にどのような影響があるのかを、ある日本語教師に聞いてみました。

コミュニケーションツールとしての言葉

今やSNSが世界的に利用されている毎日、インターネットの世界では時差や言葉の壁がなくなりつつあります。自国語でつぶやいてもワンクリックで翻訳されてしまうシステムが導入されているからです。ロシアのフィギュアスケート選手のインスタをフォローしたり、韓国のアイドルグループのフェイスブックをのぞいたり、アメリカ大統領のツイッターをチェックしたり、どれもタップするだけでたちまち日本語になります。とはいえ、その訳は完ぺきではなく、まるで意味がわからない日本語になることも多いのですが、なんとなくわかればいいという人も多いようです。
ある日本語教師は、翻訳ソフトがさらに発達して精度がよくなったら、日本語教師の需要がなくなるのではないか、と思うことがあると言います。ただ、言葉は人間のコミュニケーションツールなので感情や態度があらわれることであり、相手がいて成り立つことなので、やはり人間が教えるべきだと話します。自分の考えや思いを自分の言葉で話したい、自分で学びたい、自分で読みたい、という人は必ずいると考えているからです。
日本語教師の仕事において、今でももっと効率化できることはあると思うそうですが、AIが発達したら、初級の反復練習やテストの添削、誤用(言葉を間違えて使うこと)の分析などをAIに任せることができるかもしれないといいます。誤用分析は言葉を教えるうえでとても大切なことです。母国語によって誤用パターンがあり、なぜそうなるか、どうしたら正せるかを考える必要がありますが、AIが誤用分析することで、さらに、一人ひとりの個性にあった学習法が提供できる可能性もあります。すると、効率のよい学習ができるので、習得時間の短縮化が図れるかもしれません。それにより、教師は学習準備などの負担の軽減にAIを取り入れることができるだけでなく、学生と教室で会話を増やして、コミュニケーションにもっと力を入れることができるのではないかと考えるそうです。

日本語教師の仕事を続けるために「日本語を学びたい」と思ってもらう

20年後、30年後に日本語教師の仕事があるかを考えたときに、まず日本に外国人が来てくれることが必要で、海外にいたとしても日本語を学びたいと思ってもらわないといけないとある日本語教師は言います。そのためには日本が外国人にとって働きやすい国で、魅力的な国でなければならないと思っているそうです。
国として、外国人受け入れ拡大の方向があり、それにはさまざまな議論もあります。現在は、アニメやマンガに魅力を感じて来日する人も多くいますが、それ以外のことでも日本の魅力を発掘してどんどん伝えてアピールすることが大切だそうです。自分は日本語教師として、学生が一番はじめに日本語と接する身近なところにいるため、日本の魅力を伝える役割は大きいと話してくれました。

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