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弁護士の1年目はどうだった?

弁護士の1年目はどうだった?

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弁護士は、1年めであっても、プロとして仕事ができなければなりません。そのために法律家としての基礎を徹底して叩き込む必要があり、1年めはとても忙しいです。弁護士事務所に新人として入り、先輩弁護士について仕事を覚え、事件に関する調べもの、裁判所に提出する書面の草案作成などを行ないます。
事務所から振られる仕事が主ですが、独自に獲得した案件は自分で進めていきます。

一年めの忙しさ

事務所に寝泊まりするほどではないですが、多忙です。21~24時ごろまで働いている方も多いと思います。また、緊急で裁判所に書面を提出しなければならない場合や刑事事件など一分一秒を争って業務をしなければいけない仕事の場合は、徹夜で仕事をする場合もあります。

仕事について

▼仕事の種類や実務の進め方
新人はまず事務所に所属すると、先輩弁護士と一緒に業務を行ないます。仕事の内容は、これも事務所によって異なる部分があると思いますが、主な例を少し挙げてみると、事件に関する調べもの、裁判所に提出する書類の草案作成、実際の相談の同席や会議の議事録作成などがあると思います。
一つめは、新人特有の調べものです。問題となる法律を深く調べたり、似た事件の裁判例を調べるのはもちろん、犯罪現場や民事事件の当事者の自宅周辺に足を運んだり、事件に関係する証拠を集めたりもします。
裁判所に提出する書面の草案作りは、新人が作成した後、先輩弁護士により直されます。注意されるのは、法律的な説得力はもちろんのこと日本語の言い回しなども最初は直されることが多いです。
法律を根本から理解しているだろうか、裁判所を説得できる内容になっているだろうか、日本語として不適切ではないだろうか、という観点などから直されます。
最後の実際の相談への同席について、最初のうちは、先輩がメインで相談を行い、新人は補助的に質問などを行う場合が多いと思います。相談や会議の際の議事録作りも、新人がその場でメモをします。裁判の内容などは重要な場合が多いので、その場でメモするだけでなく、
あとからパソコンで打ち直して残すことも多いです。
この議事録作成の部分などは、今後業務のIT化が進めば改善される部分もあるかもしれません。

▼仕事を受ける経路
新人の仕事は、大きく分けると、事務所から振られた仕事の他、弁護士会の活動として行わなければならない仕事、独自に獲得した仕事などがあります。
事務所から振られた仕事は、「実務の進め方」で書いたような内容です。
また、弁護士は、日本弁護士連合会に所属するほか、東京弁護士会、大阪弁護士会など、各地域の弁護士会に所属することになります。各地域の弁護士会では、各法律分野等に応じた委員会があり、新人の弁護士は、会務として、当該委員会の業務などを行うことも多いです。また、弁護士会での業務には、弁護士会が行う法律相談会や逮捕されて急遽弁護士に依頼をしたい方対して弁護士をつける当番弁護の業務などもあります。弁護士会の業務は、ボランティア的な側面も大きいですが、事務所外の弁護士の方との繋がりができる良い機会になりますし、法律相談会や当番弁護の際の業務で知り合った方からあとになって直接依頼を受けるようになる場合もあります。
上記のほか、もちろん自分の友達や、友達の紹介というような形で、自分が独自に仕事を獲得する場合もあります。

弁護士の1年めが会社員と大きく違うのは、事務所によって異なる場合もあるものの比較的多くの事務所が、事務所から振られた仕事以外に、初年度から自分で独自に獲得した仕事を、自分一人の名前で進めてよい点です。生き方も仕事の仕方も自分の裁量で決めることのできる弁護士らしい特徴だと言えるでしょう。

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