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ファイナンシャルプランナーの1年目はどうだった?

ファイナンシャルプランナーの1年目はどうだった?

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ファイナンシャル・プランナーとしての1年目は、どのような状態で仕事をスタートしたかによって変わってきます。最初の1年は、まずお客さまの話に耳を傾ける姿勢が大切です。資料の作成の仕方などを学び、さまざまな経験を積むうちに、業務をこなすことができるようになります。1年目の過ごし方を見ていきましょう。

徐々に仕事を覚えてできる範囲を広げていく

最初の1年は先輩の教えを受けながら、徐々に仕事を覚えていくことから始まります。いきなり相談を受けることは難しいので、まずはメインとなるファイナンシャル・プランナーにサブで付き、お客さまの相談内容を一緒に聞くなど、相談での受け答えを学び、流れをつかむ勉強をしていくことになるでしょう。
相談の準備として、資料や提案書の作成も少しずつ覚えていかなければなりません。はじめから提案書を作成することは難しいので、一部分について調べることから始めます。簡単な資料作成ができるようになると、徐々に業務を覚えてできる範囲が広がるので、任される仕事も増えていきます。先輩のファイナンシャル・プランナーの指示に従って、適宜指導を受け、少しずつ学んでいきましょう。最終的には、一人で提案書の内容をすべて把握し、業務を進めることができるようになるはずです。
ライフプランなどで相談に来るお客さまは、迷っているので相談したいというより、実は自分で答えをもっている人がほとんどです。ただ、自分の出した答えが正しいのか自信がもてないため「話を聞いてほしい」「専門家の意見を聞いて納得したい」「後押しをしてほしい」、という気持ちがあるようです。そのため、対面相談でお客さまの話を聞くだけで終わることもあれば、実際に提案書を作って説明することもあります。いずれにしても、まずは話を聞くことからスタートするので、お客さまの話に耳を傾ける姿勢が大切です。

お客さまの話をよく聞くこと、スピードよりも正確さが大切

お客さまのなかにはいきなり相談に来る人もいますが、通常は相談の申し込みをしてから、実際の相談日まで1週間程度あります。その間にメールなどでお客さまの情報をあらかじめ送ってもらい、しっかり準備をする必要があります。資産運用や住宅の購入、保険の見直しなど、相談は多岐にわたりますし、相談するお客さまの状況もさまざまですから、答えは一つではありません。そのため、相談を受けて即座に回答をしなくても大丈夫です。少しでも疑問点や不安なところがある場合は、一旦持ち帰って先輩に相談したり、しっかり調べたりするなど、自分で納得できる回答をもってから答えればよいのです。はじめのうちは不安なことが多いかもしれませんが、回答のスピードよりも、回答の正確さを重要視しましょう。
お客さまの話をしっかりと聞いて、提案書を作成し、説明をするという相談業務ができるようになる、つまり、独り立ちするまでは1年程度かかります。どれだけ先輩に付いて経験をするか、何件の相談をこなすかにもよります。
相談内容には年金、保険、運用、ローンなど、ジャンルが多々あり、複雑でわかりにくいものも少なくありません。制度が変わり、商品が新しくなることも多く、常に勉強をしてブラッシュアップしなければおくれを取ってしまいます。どういった意図で作られた商品なのか、この制度変更の意味はどこにあるのかなどのバックボーンを知っておくと、お客さまに説明しやすいことなども覚えておいてください。

取材協力・監修

大間武※2020年8月31日更新

ファイナンシャルプランナー。飲食業をはじめ多業種の財務経理、株式公開予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャルプランナーとして独立。2005年株式会社くらしと家計のサポートセンター、NPO法人マネー・スプラウト設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えを基本に、「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

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