• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 金融・経済・不動産
  • ファイナンシャルプランナー
  • 今から役立つ経験を教えて
ファイナンシャルプランナーになるために今から役立つ経験

ファイナンシャルプランナーになるために今から役立つ経験

全国のオススメの学校

ファイナンシャル・プランナーに役立つ勉強としては、商業に関するものを中心に、珠算、簿記、会計、法律などが挙げられます。金融関係の仕事をすることになるからです。その他、高校生でも受けられる検定などを説明しましょう。

金融や経済に興味を持ち情報を知っておく

ファイナンシャル・プランナーを目指すのであれば、やはり金融や経済関係の勉強が必要になります。最近は経済情報も身近なものとなりつつあり、書店には初心者向けの株取引雑誌など、投資に特化した雑誌が多く発行されています。それらのいわゆる「マネー雑誌」を読むのも勉強になるでしょう。
かつて、日本では珠算、つまりはそろばんが使えることが求められました。今でもそろばん塾に行く子どももいますが、珠算は必須ではありません。むしろ、電卓を使えるようにしておくとよいでしょう。商業高校や商業科のクラスでは、電卓を使う練習をしているところがあるはずです。右利きなら右手にペンをもつので、左手で電卓が叩けるようにします。もちろん、電卓はブラインドで打てるように練習します。電卓がブラインドで叩けるようになると、たとえファイナンシャル・プランナーにならなくても、経理や会計をはじめとした仕事では必ず役に立ちます。

簿記を勉強する

簿記は知っているとやはり有利です。ファイナンシャル・プランナーの試験でも仕分けの問題が出ることがあります。簿記を理解していれば、企業に勤務したときに会社の決算書を読むことができます。例えば、有価証券報告書に問題があるとしたら、有価証券報告書を見ればその会社の決算状況がすぐにわかるわけです。社会人として企業に勤めた場合、たとえどの部署にいたとしても会計や簿記がわかると、仕事への理解度が全然違ってきます。営業担当であっても会計について理解していると、違う角度から営業を見ることができるので、有利であり、気付くことも多くなるはずです。簿記はお金に関する基本的な出入りを記録するものですから、社会人である限りどこにいても役に立ちます。仕事だけではなく、プライベートでも自己資産の管理に役立つ知識です。
また、法律については、直接関係しなくても、税金などの法律の読み方や決め方、文言の言い回しなどを知っておいたほうがいいでしょう。どの業界にいても法律に縛られているところがあるので、機会があれば、どこかで知っておくことをおすすめします。

かかわりのある資格を取得する

資格を取得するなら若いうちにトライしてください。商業科は簿記3級、珠算3級がないと卒業できませんが、普通科でも簿記3級は勉強すれば取ることができます。あるファイナンシャル・プランナーは高校時代に独学で勉強をして、簿記2級まで取ってから卒業したそうです。簿記試験では限られた時間のなかで問題を解いていくので、時間配分をすることに慣れ、時間を計りながら問題を解く練習をしてみるのもよいでしょう。
どこから新しい情報を取るかということも大切です。まずは新聞を読むことから始めましょう。経済新聞は難しい用語が多く専門的なので、一般の新聞で構いませんが、やはり経済面には商業や経済に関する用語が並びます。そこで、経済用語やビジネスについて学び、高校生で受けられる試験として「商業経済検定試験」を受けてはどうでしょうか。商業科なら授業でやる内容ですし、普通科の人が勉強しても損になる内容ではありません。ビジネス基礎が3級で、残りの4科目のうち1科目を取得すると2級になり、2科目を取得すると1級になります。あるファイナンシャル・プランナーは高校生の間に1級を取得したと話してくれました。

取材協力・監修

大間武※2020年8月31日更新

ファイナンシャルプランナー。飲食業をはじめ多業種の財務経理、株式公開予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャルプランナーとして独立。2005年株式会社くらしと家計のサポートセンター、NPO法人マネー・スプラウト設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えを基本に、「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

ファイナンシャルプランナーを目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT