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日本語教師の必要な試験と資格は?

日本語教師の必要な試験と資格は?

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日本語教師になるために必須の資格、試験はありません。
ただし、正しい日本語をきちんと伝えるための知識や教える技術は必要です。それを証明する手段として、ほとんどの民間の日本語学校が「大学において日本語教育の専攻・副専攻課程を修了していること」、「日本語教育能力検定試験に合格していること」、「日本語教師養成講座にて420時間の履修をしていること」のいずれかを満たしていることを採用条件に定めています。
また、小学校・中学校・高校など公的な教育の場で教える場合には、教員免許が求められることもあります。大学などの高等教育機関で働く場合には、修士や博士の学位が必要になるケースが多いようです。

地域の日本語教室でボランティアとして活動する場合や、個人でプライベートレッスンを行う場合、必要な資格はありません。
ただし、日本語学校や小学校・中学校・高校・大学などの教育機関で働く場合には求められる資格があります。多くの場合、以下3つのいずれかの資格が必要と言われています。

○大学において日本語教育の専攻・副専攻課程を修了
日本語教員養成課程のある4年制大学に進学し、日本語教育に関する主専攻(日本語教育科目45単位以上)を修了、もしくは日本語教育に関する科目を26単位以上取得し、卒業する必要があります。
専門性を高めるために、大学院に進学する人もいます。大学に就職して日本語教師として働きたいと考えている場合は、日本語教育の専攻・副専攻課程を修了していることはほぼ必須の条件となります。
さらに、レベルの高い大学や大学院で働きたい場合は、修士や博士の学位をもっているほうがいいでしょう。

○日本語教育能力検定試験に合格
日本語教師になるために必要とされる基礎的な知識・能力を検定する、公益財団法人日本国際教育支援協会主催の試験です。学歴や年齢に関係なく受験することができます。
試験では、社会・文化・地域、言語と社会、言語と心理、言語と教育、言語一般など、幅広い知識が問われます。試験は年1回です。合格率は近年を見ても約22%~25%程度と、合格が難しい資格となっています。
そのため、取得していれば国内はもちろん、海外でも日本語教師としての基礎を身につけていると評価されます。ただし、人への教え方については自分で実践経験を積んで身につける必要があります。
◆ 合格率:24.9%(平成28年度)
受験者:4934人、合格者:1231人
※公益財団法人日本国際教育支援協会「日本語教育能力検定試験 結果の概要」より

○日本語教師養成講座の420時間のカリキュラムを修了
民間の学校に自分で通い、日本語教師養成講座を受講します。
履修は420時間を求められており、長く感じるかもしれませんが、時間割などを自分で決めることができるので、無理なく卒業を目指せばOKです。大学に通いながら講座を受ける人もいます。
日本語の正しい知識を身につけることができるだけでなく、日本語教育の現場見学や教育実習などで実践的な力もつけることができます。講師の先生も「元・日本語教師」という人が多く、その道のプロから体験談を交えながら学ぶことができます。
WEB講座を開設しているスクールもあります。日本語教師養成講座を履修した後、日本語教育能力検定試験にチャレンジする人も多くいます。

あると便利な資格

○教員免許
小学校・中学校・高校で日本語教師として働く場合には、それぞれの教員免許が必要になることもあります。教員免許は、取得したい免許状に対応した教職課程のある大学・短大等で必須科目・単位を修得し、卒業することで得られます。
必須単位をクリアしたら、各都道府県教育委員会が定める書類を用意し、申請することで教員免許状をもらうことができます。
実際、「英語の教員免許と日本語教師に関連した資格の両方を取得している」という先輩も多く、教員免許をもっていることで活躍できるチャンスは広がるでしょう。

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