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家具職人が仕事に就くとき悩んだことは?

家具職人が仕事に就くとき悩んだことは?

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家具職人になりたいと考えたとき、高校卒業後にどうすればいいのか。また、将来は家具職人として、どこで・どのような働き方をしていくのか……。現在、家具職人として活躍する先輩も、高校卒業後やキャリアをスタートする際に、悩みや迷い、不安を抱えつつ自分の道を模索していたようです。

高校卒業後の進路と将来のキャリアプラン

まず、家具職人になるための高校卒業後の進路と、将来の働く場・働き方には主にどのようなパターンがあるのか、それぞれの特徴や選択のポイントを見ていきましょう。

▼高校卒業後の進路
【進学する】
高校卒業後は、美術系の大学や短大、インテリア・デザイン系の専門学校に進学して、家具づくりの基礎的な知識と技術を学ぶという人が多いようです。学校によってさまざまなコースやカリキュラムがありますが、専門学校は実践的な分野を集中して学べる、大学・短大は一般教養(語学や文学、社会、経済など)とあわせて幅広く学べる、という点も選択のポイントとなるでしょう。そのほか、数は多くありませんが、林業団体や家具職人が運営する木工スクールなどもあります。
【就職する】
高校卒業と同時に家具メーカーや工房に就職する、家具職人に弟子入りするという方法もあります。ただし、最近は専門学校・大学卒を採用条件にしている会社が多く、高卒の採用は減っているようです。一方、中小規模の工房では(弟子入りの場合も)、本人の熱意しだいでは採用してくれる可能性もありますので、まずは直接問い合わせてみましょう。

▼家具職人の働く場・働き方
【家具メーカー・工房で働く】
大手メーカーはオートメーション・分業による大量生産が主流ですが、オーダーメイド・オリジナルの家具を制作する小規模のメーカーや工房の場合、一人の家具職人が全工程を手がけているところもあります。いずれにしても、就職前に会社や工房の業務内容・給与・福利厚生をしっかりと把握し、自分のイメージや希望とかけ離れていないか確認することが重要です。
【独立して工房を開設する】
勤務先で経験を積んだ後、独立して自分の工房を立ち上げる家具職人も多くいます。ただし、実務未経験で独り立ちするのは厳しいかもしれません。

思い切って挑戦しなければ、次の道は開けない

今回話を聞いた家具職人の場合、一般的な進学・就職パターンとは異なる部分もありますが、こうしたチャレンジングな選択もあるという一例として紹介しましょう。
この職人は高校時代から近所の家具職人の手仕事にあこがれ、弟子入りしたいと考えていましたが、高校卒業を前にその職人が急逝。親から一般大学の進学をすすめられたものの、進路を決めかねて2年間悩んだといいます。そこで、自分が本当にやりたいことは何なのかを突きつめ「あこがれの英国家具を本場で学びたい。英語は話せないがどうにかなる!」と一念発起。日本を飛び出してイギリスのカレッジ・大学に6年間留学し、創作家具の技術と知識をみっちり学びました。
帰国後は、経済的な不安もありましたが、工務店で家具づくりのアルバイトと専門学校の講師をしながら独立を目指し、2年後に自分の工房を開設。現在は、オリジナルの家具や木工製品を手がける職人として活躍しています。
この職人は「自分の道を選ぶとき、誰でも悩むのは当たり前。私自身も留学・独立という道を選択するまでには、考えることや不安もたくさんあった。ただ、どんな道を選ぶにしても、自分から挑戦しなければ次の道は開けない。まずは強い意思をもって、一歩踏み出してほしい」とアドバイスします。

取材協力

伊藤 洋平

1996年より英国にて家具のデザインと制作を学ぶ。帰国後、2004年に伊藤家具デザイン設立しオリジナル・注文家具のデザインと制作を始める。2010年より本格的な家具デザインと制作技術を学べる「八王子現代家具工芸学校」を開校。ものつくり大学・日本工学院八王子専門学校非常勤講師、八王子市観光PR特使。

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