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一般的に、大学などの最終学年になると「卒業論文」に取り組みますが、建築系の学科では「卒業設計」に取り組むことになります。
ここでは、学校へ入学する前に知っておきたい、建築学生ならではの「卒業設計」について紹介します。
「卒業設計」ってどんなもの?
取り組む期間は学校によって様々です。最終学年の1年間を費やす学校があるほか、前期は設計演習や卒業論文に取り組み、後期から「卒業設計」が始まる学校もあるようです。
いずれにしても、日頃から授業で取り組んでいた設計演習の集大成として臨むのが「卒業設計」であり、学生にとってとても大きな意味を持つものです。
「卒業設計」では、まずはそれまでに学んだことや興味のある分野を基に自分でテーマを決めます。例えば、“街の在り方を変えるような複合商業施設”、“新たな人の交流を生み出す集合住宅”など、現在の都市やコミュニティーの在り方に問題提起をして新しい建築を考えたり、老人ホームや保育施設など社会問題に関連した施設の在り方を考えたりします。建築を通じて人々の暮らしがより豊かになるよう、自由な発想で設計をしていきます。
何カ月もかけて取り組む大掛かりな設計となるため、多くの学生は何人かの後輩に模型づくりなどを手伝ってもらい、進めていきます。
後輩にとっては先輩の手伝いを通じて、自分の知識や技術を高めるチャンスとなります。
「卒業設計」は社会人になってからの心の支えに
建築は答えがないものなので、「卒業設計」では自分が納得できるまで何度も何度も考えることになり、途中でくじけそうになることも多くあるようです。だからこそ、熱意を持ってやり遂げ、完成した時の達成感や充実感は大きいと言います。
そのため、「建築士として社会に出てから大変な思いをしても『卒業設計であれだけ頑張れたんだ』ということが自信や心の支えになっている」「『いいものを造りたい』という建築士としての信念の原点になっている」という先輩もいます。
展示会・講評会も開かれる
「卒業設計」は、展示会や講評会が開かれるのも特長です。講評会では学生自身が自分の作品のプレゼンを行い、教授などの審査員によって審議され、優秀作品が決められます。
講評会は各学校で行われる以外にも、各学校から選抜された優秀作品を集め、地域ごとに行われたり、全国規模で行われたりしています。
場合によっては、公開審査に第一線で活躍している建築士が参加することもあり、学生にとっては有名な建築士から自分の作品の評価を聞ける貴重な機会となります。
展示会や講評会は一般の人にも公開されることが多いので、建築系の学科へ進学を検討している人は足を運んでみるのもおすすめです。レベルの高い作品の数々、建築学生の熱意、講評会での学生と審査員のやりとりなどを目の当たりにし、いい刺激を受けることができるでしょう。
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