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歯科医師の1年目はどうだった?

歯科医師の1年目はどうだった?

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歯科医師として就職してからの1年めは、どのように過ごすのでしょうか。多くの歯科医師は大学6年生の間に大学病院に来院する患者を通じて実習を行い、就職1年めには研修医を1年間経験します。ここでは研修医1年めの歯科医師の過ごし方を紹介します。

大学病院や歯科医院で指導医の元、治療を行う研修医生活

大学6年生の時に、祖父母の治療をした際の様子
大学6年生の時に、祖父母の治療をした際の様子

大学を卒業し国家試験に合格すると、1年めは研修医を行うことが義務づけられています。多くの歯科医師は1年間の研修医生活を送りますが、ごくまれに「もっと経験を積んでおきたい」と2年間研修医をする方もいます。
約9割の歯科医師は、自分が卒業した歯科大学の付属大学病院で研修医を行います。教授や同期が大学からの顔見知りであり、どのような相手かわかっているので安心して不明点を解決していくことができるのがメリットと言えるでしょう。
自分の出身歯科大学以外で研修医をするのは、地元に帰って就職したいと考えている場合や、あえて開業歯科医院で経験を積みたいと考えている場合です。1年間の研修医生活のうち半年は出身の歯科大学、半年は開業歯科医院で修業を積む研修医もいます。
研修医時代には、指導医の元、実際の治療を行います。大学6年生時には国家資格をもっていないので、実際の患者に接しても治療をすることができません。
そのため、患者とのコミュニケーションや説明などが中心でしたが、研修医になってからは実際にどのような治療が適しているか自分で判断し治療をしていきます。診察の合間には、練習用のロボットを用いて抜歯や治療の練習をすることもあります。
以前は、研修医時代は給与が少なく激務だと言われていましたが、近年では給与水準も改善され、残業時間なども少なくなりつつあります。
研修医時代に印象的だった教授からの教えがあります。「歯科医師は歯を治療するだけではなく、一生その患者が健康な歯で食事をすることができるように、その方の全身の健康を治療するつもりで常に考えるように」ということ、そして「患者に対して常に自分の家族を治療するようなつもりで接しなさい」ということです。この教えは今でも患者と接するときに常に意識しています。

歯科医師によっては大学院で研究を行うことも

歯科医師によっては、大学院に進学することもあります。歯科医師の大学院は4年制です。私の場合には「歯の色が加齢で変化していく」ことについて研究を行いました。歯の色は透明であればあるほど治療をする際の詰め物などの材料と色が合うのですが、年齢とともにその色が変化するのはなぜか、どのように変化するのかといったことを4年間研究しました。
なぜその研究を選んだかというと、小さいころから油絵に親しんでいて、色彩に興味があったことが大きいかもしれません。
大学院に進学する歯科医師は、研修医を終えていれば週に数回程度大学病院にて勤務しながら大学院で研究をする人もいます。日によっては夕方までは大学病院で勤務し、夕方から大学院で研究することもあります。
歯科大学の大学院に4年間も在籍すると学費がかかってしまうイメージがあるかもしれませんが、国立大学であれば学費免除制度や奨学金制度もあります。

取材協力

山田玲奈

神奈川県出身。小さい頃から工作や絵を描くことが好きで、この特技を生かせる進路はないかと悩んでいた時に歯科医師になろうと思いつく。そこから猛勉強し東京医科歯科大学へ入学。卒業後は歯科医師として臨床や研究に従事し、現在は勤務医として地域の患者さんの歯科治療にあたっている。

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